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銅製壺形分銅

更新日:2022年3月23日更新 印刷ページ表示

 昭和63年(1988)に、平城京跡(奈良時代の平城京左京九条一坊二坪、現在の西九条町五丁目)の井戸遺構から出土しました。一緒に出土した土器類から、奈良時代後半(8世紀)の遺品と考えられます。
 ふたをした壺(つぼ)の形をしており、鋳造後にろくろで整形して仕上げ、ひもを通す横穴と竪(たて)穴を上部に開けています。重さは奈良時代の8両(1斤の半分)に相当します。
 奈良時代の秤(はかり)の分銅は全国でも類例が少なく、出土状況が明らかで遺存状況も良好な例はほかにありません。日本の古代の量衡制度を知る上で貴重な考古資料です。

銅製壷形分銅

 
件名 銅製壺形分銅
かな どうせいつぼがたふんどう
数量 1点
指定(分類) 奈良市指定文化財(考古資料)
指定日 平成6年3月2日
所在(有) 奈良市
小学校区 大安寺西
保管 奈良市埋蔵文化財調査センター
形状等 高48mm 径46mm 横穴径3mm
竪穴径4mm 重量329.1g
備考 奈良時代