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令和7年11月21日(金曜日)に、国の文化審議会において、新たに奈良市内の建造物1件を登録するように答申がありました。
この結果、後ほど行われる官報告示を経て、奈良市内の登録有形文化財(建造物)の総数は、125件となる予定です。
| 件名 | 旧和田家住宅(松井家住宅)店舗兼主屋 | |
| かな | きゅうわだけじゅうたく(まついけじゅうたく)てんぽけんおもや | |
| 所在地 | 奈良市脇戸町(ならしわきどちょう) | |
| 建築年代 | 大正前期/昭和24年頃・令和4年改修 | |
| 構造形式 | 木造二階建、瓦葺、建築面積54平方メートル | |
| 登録基準 | 一 国土の歴史的景観に寄与しているもの | |
元興寺の東に位置する脇戸町辺りには古い町家がよく残っています。この建物もそのひとつで、大正前期に建てられたとみられます。
和田家は明治後期から戦前まで呉服商を営んでいました。戦後に商売をやめた後は、1階表側が洋風に改造され貸店舗や刺繍教室として使用されていました。建築当初の姿をとどめる2階と、戦後に店舗として改修された1階の外観が、建物の歴史をよく伝えています。
伝統的な町家が多く残る場所にあって奈良町の歴史的景観の形成に大きく寄与しています。