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令和5年11月24日(金曜日)に、国の文化審議会において、新たに奈良市内の建造物1件を登録するように答申がありました。
この結果、後ほど行われる官報告示を経て、奈良市内の登録有形文化財(建造物)の総数は、121件となる予定です。
件名(かな) | 手貝町会所(てがいちょうかいしょ) | |
所在地 | 奈良市雑司町(ならしぞうしちょう) | |
建築年代 | 昭和14年/同51年・平成13年改修 | |
構造形式 | 木造平屋建、瓦葺、建築面積137平方メートル | |
登録基準 | 一 国土の歴史的景観に寄与しているもの |
奈良町には、江戸時代以来の歴史を受け継ぐ会所が現在も数多く残っています。会所は寄り合いの場所として、町民の結び付きの拠り所となってきました。
手貝町会所もそのひとつで、国宝・東大寺転害門の北側の住宅地にあります。現在の建物は昭和前期の建築で、全体に和風ですが、小屋組(※)を西洋建築のトラス構造にすることで40畳の大広間を実現している点などに時代の特徴が表れています。近代の奈良における会所建築として高い価値があります。
現在も多様な利用がなされており、地域にとって欠かせない存在となっています。
※小屋組:屋根を支える部分
手貝町会所 正面外観
手貝町会所 大広間
手貝町会所 小屋組