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史跡の追加指定等について(平成27年11月20日)

更新日:2016年12月27日更新 印刷ページ表示

 平成27年11月20日(金曜日)に、国の文化審議会において、文化財の指定等について審議が行われ、奈良市内の文化財については、史跡の追加指定等1件が答申されました。

 今回の追加指定は、歌姫瓦窯跡をはじめとする5か所の瓦窯跡からなる史跡奈良山瓦窯跡に、さらに中山瓦窯跡1か所を追加して指定するというものです。後ほど行われる官報告示を経て、指定名称には「中山瓦窯跡」が追加されます(指定件数の変動はありません)。

名称

奈良山瓦窯跡(ならやまかわらがまあと)
  歌姫(うたひめ)瓦窯跡
  音如ヶ谷(おんじょがだに)瓦窯跡
  市坂(いちさか)瓦窯跡
  梅谷(うめだに)瓦窯跡
  鹿背山(かせやま)瓦窯跡
  中山(なかやま)瓦窯跡

所在地

奈良市歌姫町字コベ谷1885番の1、中山町1328、1345番
京都府木津川市市坂水干41番の2他

追加指定

中山瓦窯跡(中山町1328、1345番)

遺跡の概要

 史跡奈良山瓦窯跡は、奈良県と京都府の県境に広がる低丘陵地帯(奈良山)に点在する、平城京造営に関わる瓦を生産した窯跡群です。今回追加指定される中山瓦窯跡は、昭和47年の発掘調査により、平城宮第一次大極殿院の造営に瓦を供給した窯であることがわかり、奈良山でも最も早い時期に操業された瓦窯として重要な遺跡とされています。窯は作り替えを含めて10基が確認されており、構造に違いが見られます。操業されていた時期は、都が奈良に移ってから(710年)、一時恭仁京に移される(740年)までの間と考えられます。現在は個人宅地内に埋め戻し状態のまま保存されています。

中山瓦窯跡全景(南西から) 手前が6号窯
中山瓦窯全景(南西から)手前が6号窯

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6-B号窯奥壁(南から)

(独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所提供)