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国の天然記念物である「奈良のシカ」。鹿寄せや鹿苑(※)の見学、餌やりにクイズやお話を通じて、詳しい生態を学び、奈良のシンボルでもある鹿に詳しくなろう!!
夏休みの自由研究にいかがですか?
※鹿苑:ろくえん 奈良の鹿愛護会さんが管理する「奈良のシカ」の保護施設です。
終了しました。実施報告をページ下部に掲載しています。
なお、文化財講座は毎年開催していますので、ぜひ、ご参加ください。
(市ホームページ、ツイッター、しみんだより等でお知らせいたします。)
平成26年7月19日(土曜日)
8時50分~11時00分頃
鹿寄せは当講座参加者以外の方も参加される観光行事の為、非常に混雑する場合があります。9時開始ですので、それまでに受付をお済ませ下さい。
受付 → 飛火野で「鹿寄せ」を見学。 → 鹿苑まで移動。途中の春日大社参道では、奈良の鹿愛護会の職員さんから、鹿に関するいろいろなお話が聞けます。 → 鹿園にて鹿のお話やクイズコーナーを体験。保護された鹿の観察や餌やりができます。
(天候等により変更の場合有)
集合場所:春日大社内「飛火野(とびひの)」
市内在住の小学生とその保護者 合わせて10組
小学生一人につき500円(鹿角ストラップ付)
参加費は奈良の鹿愛護活動協力金として、鹿の保護活動に活用されます。
往復はがきかFax、Eメールで、タイトルを「奈良の鹿」とし、参加者全員の住所、氏名(ふりがな)、年齢、電話・Fax番号をご記入のうえ、7月8日(火曜日)必着で、市役所文化財課にお申込みください。
〈申込先〉
〒630-8580 奈良市二条大路南1-1-1
奈良市役所文化財課
Fax:0742-34-4859
Eメール:bunkazai@city.nara.lg.jp
申込者のEメールの迷惑メール防止設定によっては、こちらから返信する抽選結果報告のEメールが受け取れない場合があります。受信できたかどうかは、市側では確認できませんので、申込者自身で事前に上記メールを受信できるよう設定変更をお願いいたします。
一般財団法人奈良の鹿愛護会のホームページはコチラ<外部リンク>
奈良市では、文化財に関する情報発信を目的としてTwitterを利用しています。
登録していただくと、イベントや催しに関する新鮮な情報が入手できます。
ぜひ、「nara_c_bunkazai」をフォローしてください。
ハッシュタグは「#nara_c_bunkazai」です。
平成26年7月19日(土曜日)
天気予報では雨でしたが、ほぼ曇天模様。予定通り8組16名の方にご参加いただきました。
既に集まっている鹿がいます。
「鹿せんべいください!」
早速、鹿寄せを開始。ホルンの音色に惹かれて、鹿が集まってきました。
奈良の鹿愛護会の方によると、今日は集まった鹿の頭数が少ないとのこと。これで少ないんですか
鹿寄せを楽しんだ後は、本日の講師「奈良の鹿愛護会」の甲斐さんが、鹿にまつわる色々なお話を語ってくださいました。
甲斐さんのお話に、鹿たちも興味津々?自然と集まってきました。
「僕たちのコト話してるの?」
続いて春日大社参道へ移動。木陰は涼しくて気持ちいいですね。
これはオオセンチコガネ。奈良公園に棲息してるものは青みがかっているため、ルリセンチコガネとも呼ばれています。一時メディアで「奈良公園のフンコロガシ」と報道されましたが、残念ながら転がしません。両前肢で挟み込み、後ずさりしながら運びます。
探しても見つからなくて半ば諦めかけていたら、参加者のお子さんが見つけてくれました!
虫を例に食物連鎖(シバ→シカ→フン虫→微生物)について分かり易く解説。
奈良公園には広大なシバ地があり、奈良の鹿は主にシバを主食としています。他にもススキやイネ科植物など、高木から低木、シダ類まで食べます。もちろん、鹿が食べない植物もあります。
鹿せんべいはシカにとっては「おやつ」。主食ではないです。
鹿が樹木の2m以下の枝葉を食べ尽くしてしまうため、枝の下の線が揃うことをディアーライン(鹿摂食線)と呼んでいます。捕食者を早期発見できるというメリットもあるという、鹿が作った奈良公園特有の景観です。
また、参道途中には、鹿に関する色々なアイテムが散らばっているそうです。
例えば参道脇の灯籠。こんなところに鹿のレリーフが。探せばいくつもあるそうです。
鹿に関する注意書看板。何故か外国人旅行者の方に好評だとか。
実は裏面もあります。
こんなところに芭蕉の句碑が!興味を持たれた方は探してみてください。
一見普通の自動販売機。実は奈良の鹿愛護会への寄附も可能なんです。緑色の自動販売機を見つけたら、よーく見てくださいね。
鹿苑に到着。休憩の後に、角きり場や、保護収容中の鹿たちを見学します。
鹿に関する様々な資料や骨格標本等が展示してあります。
ココでは主に鹿の育成に関わるお話をして頂きました。鹿の角は牛やサイなどと異なり、毎年取れて生えてを繰り返すそうです。
再度屋外に移動。ここにも鹿に関する資料が展示されています。
続いて鹿の餌やり体験。写真で柵の中に保護されているのは、主に妊娠した鹿だそうです。
ちなみに与えている餌はドングリです。
「もっとちょうだい!!」
最後に質問コーナー。鹿に関する色々な疑問に、講師の甲斐さんが答えてくださいました。
この後、鹿ストラップや鹿に関する資料をお渡しして、講座は終了です。
皆様、暑い中、お疲れ様でした!!