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志賀直哉旧居は、『暗夜行路』等の作品執筆の場、文化人が集った交流の場として近代文学史上の価値も高く、その庭園については直哉の日記に記述がみえます。北庭の池を掘り広げたこと、子供がその池で釣りをしたこと、南の庭にプールを作ろうとしたが見積り金額が高く枡池に変更したこと等が記されています。また、直哉居住時の写真に写る北庭のクスノキ、マツ、中庭のモチノキ、マキ、南の庭のカキ、ムクロジなどの樹木も現存します。植えられた樹木の多さには、春日の森を好んだ直哉の作庭意図が感じられ、庭園と建物が一体となって良好な風致を形成しています。
志賀直哉旧居庭園は、和風庭園と洋風庭園からなる近代邸宅庭園の好例であるとともに、保存状態も良好です。よって奈良市の名勝に指定し、奈良県指定有形文化財の建物と一体的にその保護に万全を期すものです。
中庭
南の庭
| 件名 | 志賀直哉旧居庭園 |
|---|---|
| かな | しがなおやきゅうきょていえん |
| 指定(分類) | 奈良市指定文化財(名勝) |
| 指定日 | 令和8年3月26日 |
| 所在地 | 奈良市高畑町1237-2 |
| 小学校区 | 飛鳥 |
| 面積 | 925.51平方メートル |