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令和6年度秋季特別展「平城の甍3」アンケート集計結果について

更新日:2024年12月12日更新 印刷ページ表示

令和6年度秋季特別展「平城の甍3」は無事閉幕いたしました。展示室では、来場者の皆様から「イチ押しの瓦」を選んでいただくアンケートを実施し、多くの来場者の方に回答をいただきました。

集計結果を下記の通り発表します。

第4位(タイ) 輻状紋軒丸瓦6023A

輻状紋軒丸瓦

第4位には、左京二条七坊十四坪で出土した輻状紋軒丸瓦6023Aがランクインしました。平城京における軒瓦の急速な需要増大に応えるために蓮華紋軒丸瓦を省略して生み出された瓦で、文様の珍しさに加え、平城京の歴史を語る点で人気を集めました。

第4位(タイ) 播磨産瓦類

播磨産瓦類

同率第4位に選ばれたのは左京五条四坊八坪・五条条間北小路で出土した播磨産の瓦類です。播磨国から平城京に運び込まれた調物を保管する施設である播磨国調邸があったと推定される当地では、京内では珍しい白色の瓦が多く出土します。平城京を行きかう人々の目を惹いた播磨産瓦は特別展でも人気を集めたようです。

第3位 重圏紋軒丸瓦

重圏紋軒丸瓦 6012C

第3位には左京一条三坊十二・十三坪で出土した重圏紋軒丸瓦6012Cが選ばれました。現在の奈良市立一条高校にあたる当地では、4町以上の広大な宅地が確認されています。シンプルな美しさが人気を集めました。

第2位 三彩瓦

三彩瓦

左京二条二坊十二坪で出土した緑釉瓦が第2位に選ばれました。瓦の表面に釉薬を施すことで鮮やかな発色を帯びる施釉瓦の一種で、離宮的性格が推定される当地では平城宮・京内で最多の680点もの施釉瓦が出土しています。

第1位 蓮華紋軒丸瓦 6348Aa

蓮華紋軒丸瓦6348Aa

第1位に輝いたのは、左京五条一坊一・八坪で出土した軒丸瓦6348Aaです。外区にめぐる優美な唐草紋に加え、端正な蓮華紋は幅広い人気を得ました。佐波理鋺や青銅製箸などの金属器の出土が目立つことから、奈良時代前半に仮設的・祭儀的な空間があったと想定されており、この軒丸瓦も特別な空間を効果的に演出したのかもしれません。