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奈良町には、江戸時代以来の歴史を受け継ぐ会所が現在も数多く残っています。会所は寄り合いの場所として、町民の結び付きの拠り所となってきました。
手貝町会所もそのひとつで、国宝・東大寺転害門の北側の住宅地にあります。現在の建物は昭和前期の建築で、全体に和風ですが、小屋組(※)を西洋建築のトラス構造にすることで40畳の大広間を実現している点などに時代の特徴が表れています。近代の奈良における会所建築として高い価値があります。
現在も多様な利用がなされており、地域にとって欠かせない存在となっています。
※小屋組:屋根を支える部分
手貝町会所 正面外観
手貝町会所 大広間
手貝町会所 小屋組
件名 | 手貝町会所 |
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かな | てがいちょうかいしょ |
数量 | 1棟 |
登録(分類) | 登録有形文化財(建造物) |
登録日 | 令和6年3月6日 |
所在地 | 奈良市雑司町 |
所有者 | 手貝町自治会 |
小学校区 | 鼓阪 |
構造形式 | 木造平屋建、瓦葺、建築面積137平方メートル |
年代 |
昭和14年/同51年・平成13年改修 |