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[竹の天井]
割竹を並べてむしろを敷き、土をのせます。かまど上は煙が抜けるようになっています。煙にいぶされたものを煤竹(すすだけ)と呼び、茶道具や工芸品にも使われます。
[煙返しの大梁]
低い位置に梁をかけて上に壁をつくり、煙が居室に流れるのを防ぎます。奈良盆地周辺の農家に一般的にみられます。
[間仕切り壁]
表側の土間と居室の境を壁とするのは、奈良周辺の農家にみられる古い形式です。年代が下がると建具を入れて居室への上り口とします。
[ヒロシキ]
親しい客と話をしたり、農作業の合間に腰掛けて食事をしたりする板の間です。
[たたき]
本来、床面は土と石灰とにがりを混ぜて叩き固めた「たたき」とします。※現在はモルタル
[流し]
現在の流し台と同じ用途で、ハシリともいいます。足つきのまな板を置いて調理場としても使います。井戸から汲んだ水を甕(かめ)や桶(おけ)に入れ、柄杓(ひしゃく)などですくって流します。
[ハナカミ柱]
奈良盆地周辺の農家における、土間にある太い柱の特別な呼び名です。「けむりがえしのおおばり」を受けます。大和高原地域では「カマタテ柱」ともいいます。