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奈良市には古代日本の都であった平城京跡をはじめ、奈良の長い歴史と文化を物語る多くの貴重な遺跡が地下に残されています。こうした地下に埋蔵された文化財を市民共有の財産として適切に保護し、後世に引き継ぐため、埋蔵文化財調査センターでは埋蔵文化財の発掘調査、研究、ならびに出土品の整理、保存をおこなうとともに、その資料活用を図るための事業をおこなっています。
市内の土木建築工事によって、埋蔵文化財に影響がある場合の発掘調査を平城京跡を中心に実施し、出土品の洗浄、復原、実測、写真撮影などの整理作業を行い、発掘調査の成果を調査報告書として公刊しています。また、発掘調査で貴重な遺跡・遺物が発見された場合、現地を公開して現地説明会を行っています。
縄文時代の石敷き炉の発掘
瓦窯の発掘
遺物の洗浄
土器の接合
土器の復原
富雄丸山古墳での現地説明会
埋蔵文化財調査センターでは、発掘調査の出土品を保管するとともに、奈良市の歴史を物語る出土品を展示室で公開展示し、特別展や春季速報展を年1回行っています。さらに講演会や夏休みの親子考古学体験なども開催し、市内の中学生の職場体験の受け入れも行っています。
常設展示
中学生の職場体験
夏休み親子考古学体験(拓本教室)