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旧青田家住宅

更新日:2021年6月1日更新 印刷ページ表示

 青田家は「横田屋」の屋号で戦前まで代々醤油の製造販売をおこなってきた商家です。
 東西通りに南面する主屋と、主屋西側の高塀の奥に建つ落棟座敷が奈良市指定文化財に指定されています。その他、主屋東側には東蔵、敷地奥には内蔵、西蔵、井戸屋形、米蔵があります。以前は醤油作りのための釜屋、室、会所部屋、舟屋、機械場、醤油蔵などの建物が広大な敷地にところせましと建っていました。
 主屋は、棟札と鬼瓦銘から安政3年(1856)に建てられたことがわかります。東側をトオリニワとし、西側に部屋を1列に4室並べます。落棟座敷は、主屋完成後に増築したと伝えられていて、2列に5室を配しています。
 格子や架構の木柄が太く建物の規模も大きいので豪快な外観と内部空間を形作ります。また、全体の屋敷構えもよく保存されており、当時の豪商の建築を知るうえで価値が大きい建物です。

 

旧青田家住宅

 
件名 旧青田家住宅
かな きゅうあおたけじゅうたく
数量 1棟
指定(分類) 奈良市指定文化財(建造物)
指定日 平成2年4月11日
所在地 奈良市高畑町939-1
所有者 日の出株式会社
小学校区 飛鳥
構造形式 桁行18.3m、梁間15.7m、一部二階、切妻造、南面庇付、桟瓦葺、西方落棟座敷付、一階、切妻造、桟瓦葺
年代 江戸時代 安政3年(1856)[棟札・鬼瓦銘]