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【定期接種】HPVワクチンのよくあるお問い合わせと答え
よくあるお問い合わせと答え
HPVワクチンに関すること
Q1.HPVワクチンを接種することでどんな効果がありますか?
Q2.以前に副反応の問題があったと聞きました。どのような問題があったのですか?
Q3.性交前にHPVワクチンを接種しないと効果はありませんか?
Q4.HPVワクチンを受けたら、子宮頸がん検診を受けなくてもいいですか?
Q5.これまでに2価または4価のHPVワクチンを接種していますが、残りの回数を9価で接種することはできますか?
Q6.HPVワクチンと新型コロナワクチンの接種間隔の決まりはありますか?
HPVワクチンの接種対象者・接種期限に関すること
Q7.積極的勧奨差し控えにより、接種機会を逃した方への対応はどのようになりますか?(キャッチアップ接種)
Q8.現在高校1年生ですが令和6年の夏以降、ワクチンが不足して予防接種を受けることができませんでした。接種期間は延長されませんか?
その他
Q9.予診票が手元にありませんが、個別の案内はいつ送られてきますか?
Q10.奈良市以外で接種を受けることはできますか?
Q11.保護者の同伴は必要ですか?
Q12.奈良市に引っ越してきました。HPVワクチンを接種するにはどのような手続きが必要ですか?
Q1.HPVワクチンを接種することでどんな効果がありますか。
サーバリックス(2価)、ガーダシル(4価)は子宮頸がんの原因の50~70%を防ぎます。
シルガード9(9価)は子宮頸がんの原因の80~90%を防ぎます。
感染予防効果を示す抗体は少なくとも12年維持される可能性があることがこれまでの研究でわかっています。(ワクチンの誕生以降、期待される効果について研究が続けられています。)
Q2.以前に副反応の問題があったと聞きました。どのような問題があったのですか?
HPVワクチンの定期接種が2013年4月に開始されましたが、HPVワクチン接種後に、広い範囲に広がる痛みや、手足の動かしにくさ、不随意運動などを中心とする「多様な症状」が起きたことが報告されました。厚生労働省の専門家会議において、接種希望者の接種機会は確保しつつ、適切な情報提供ができるまでの間は、積極的な勧奨を一時的に差し控えるべきとの結論により、2013年6月に積極的勧奨を差し控えることとなりました。
接種後に「多様な症状」に関する様々な調査研究が行われていますが、「ワクチン接種との因果関係がある」という証明はされていません。
最新の知見を踏まえ、HPVワクチンの安全性について特段の懸念が認められないことが確認され、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められ、2021年11月にHPVワクチンの積極的勧奨差し控えが終了となり、積極的勧奨が再開されました。
現在もHPVワクチンの安全性に関する研究が続けられており、積極的勧奨再開前と比較して、再開後はワクチン接種数の増加にあわせて新規患者数の増加は認められましたが、全体を通して、新規・継続受診者数のいずれにも顕著な変化は認められていないとされています。
Q3.性交前にHPVワクチンを接種しないと効果はありませんか?
性交経験によるHPV感染によって、ワクチンの予防効果が減少することが示されていますが、性交経験がある場合でも、ワクチンの予防効果がなくなってしまうわけではありません。感染していないHPV型には、感染を予防する効果が期待できます。
Q4.HPVワクチンを受けたら、子宮頸がん検診を受けなくてもいいですか?
受ける必要があります。HPVワクチン接種により、ワクチンに含まれる16型、18型(HPV関連の子宮頸がんの約半数から3分の2に関与)による子宮頸がんの予防効果は期待されますが、ワクチンに含まれるHPV型以外のすべての発がん性HPVの感染を防ぐことはできないため、ワクチン接種後も20歳を過ぎたら2年に1回程度の定期的な子宮頸がん検診を受診することが必要です。子宮頸がん検診の詳細については、奈良市ホームページ子宮頸がん検診にてご確認ください。
Q5.これまでに2価または4価のHPVワクチンを接種していますが、残りの回数を9価で接種することはできますか?
原則として同じ種類のワクチンを接種することをお勧めしますが、医師と相談の上、途中から9価ワクチンに変更し、残りの回数分を9価で接種することも可能です。
Q6.HPVワクチンと新型コロナワクチンの接種間隔の決まりはありますか?
令和6年4月1日より新型コロナワクチンとHPVワクチンとの接種間隔に関する規定が無くなりました。同時接種は医師が特に必要と認めた場合に行うことができます。
Q7.積極的勧奨差し控えにより、接種機会を逃した方への対応はどのようになりますか?(キャッチアップ接種)
積極的な勧奨の差し控えにより接種機会を逃した平成9年度生まれから平成19年度生まれの方について、令和7年3月31日までキャッチアップ接種を実施します。詳細については、【キャッチアップ接種】ヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がん予防ワクチン)予防接種をご確認ください。
Q8.現在高校1年生ですが令和6年の夏以降、ワクチンが不足して予防接種を受けることができませんでした。接種期間は延長されませんか?
令和7年3月31日までにワクチンを1回以上接種した方は、残り回数を令和8年3月31日まで公費で接種完了できるようになりました。接種を希望される場合は令和7年3月31日までに1回以上接種してください。
対象者、実施期間等の詳細は「HPVワクチン接種期間の経過措置について」をご確認ください。
Q9.予診票が手元にありませんが、個別の案内はいつ送られてきますか?
令和6年度は中学1年生~高校1年生相当の女子及びキャッチアップ接種対象者にご案内を送付する予定となっておりますが、予診票については市内登録医療機関に用意していますので、郵送はしていません。
ご案内がお手元に届いていない場合も、奈良市住民で接種完了されていない方は接種可能です。
Q10.奈良市以外で接種を受けることはできますか?
奈良市登録医療機関以外で接種を受ける場合は、事前の申請が必要です。
奈良県内で接種を希望される方は、市外接種についてをご確認ください。
奈良県外で接種を希望される方は、県外接種についてをご確認ください。
Q11.保護者の同伴は必要ですか?
他の予防接種と同様にワクチン接種後に失神等の反応が現れることがありますので、原則、保護者の方の付き添いが必要です。
ただし、やむを得ず保護者が同伴できない場合、13歳以上16歳未満の方に限り、保護者の方が同意書及び予診票に署名することで、保護者の同伴なしで予防接種を受けさせることができます。同伴できない場合は、医療機関から事前に予診票を受け取り、保護者があらかじめ署名した同意書及び予診票を接種当日に必ず接種医療機関にご持参ください。
しかし、保護者の方が同伴することを必須とする医療機関もありますので、保護者の方が同伴できない場合は必ず事前に保護者の同伴がなくても接種できるか否か医療機関に確認してください。
Q12.奈良市に引っ越してきました。奈良市内の医療機関でHPVワクチンを接種するにはどのような手続きが必要ですか?
奈良市へのお手続きは必要ありません。
市内登録医療機関で事前に予約を取ったうえで、母子健康手帳、前市町村で接種を数回されている場合は過去の接種歴がわかる書類(母子健康手帳や接種済証等)、健康保険証等本人確認ができる書類を持参し接種を受けてください。母子健康手帳がお手元に無い場合、奈良市の接種歴証明書が必要となりますので、健康増進課(0742‐34‐5129)までお問い合わせください。
奈良市外で接種したい場合は、接種前にお手続きが必要です。上記のQ10をご確認ください。