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男性のHPVワクチン接種について

ページID:0245437 更新日:2025年10月6日更新 印刷ページ表示

これまで、日本において男性に接種可能なHPVワクチンは、4価HPVワクチン(ガーダシル)のみでしたが、さらに多くのHPV型を加えた9価HPVワクチン(シルガード9)が男性にも接種可能となりました。

​現在、男性への接種は定期接種ではなく任意接種となります。費用の助成は行っておりませんので、接種の際は全額自己負担となります。​費用はワクチンの種類や医療機関によって異なります。​

男性のHPVワクチン接種の効果

HPVはごくありふれたウイルスで、大部分は性交渉により感染します。HPVに感染すること自体はめずらしくなく、誰でも感染する可能性があります。男性がHPVに感染すると、ウイルスの多くは自然に排出されるとされていますが、一部の人はウイルスが自然に排出されず持続的に感染し、前がん病変(がんになる手前の状態)を経て、肛門がんを発症する可能性があります。また、性器周辺にイボができる尖圭コンジローマを引き起こす可能性もあります。日本では、主に子宮頸がんを予防する目的で、女性を対象に予防接種法に基づくHPVワクチンの定期接種が行われていますが、HPVは男女ともに深刻ながんや疾患を引き起こすため、男性もワクチン接種で予防することが重要です。男性がHPVワクチンを接種することにより、自身のHPV感染を予防するだけでなく、大切なパートナーへの感染を予防することができます。(ただし、すでに感染したウイルスを排除する効果はありません。特にHPV感染のきっかけとなる性交渉経験の前に接種することが最も効果的です。)

ワクチンの種類

国内で使用されているHPVワクチンには2価、4価、9価の3種類があります。そのうち男性への接種が承認されているのは4価ワクチン(商品名:ガーダシル)、9価ワクチン(商品名:シルガード9)です。

接種スケジュール

​一定の間隔をあけて、合計2回または3回接種します。接種するワクチンや年齢によって、接種のタイミングや回数が異なります。 原則、同じワクチンで接種を完了させてください。

接種間隔

副反応について

HPVワクチン接種後に見られる主な副反応として、発熱や接種した部位の痛みや腫れ、注射による痛み、恐怖、興奮などをきっかけとした失神などが挙げられます。

HPVワクチン接種後の主な副反応​
発生頻度 4価ワクチン(ガーダシル) 9価ワクチン(シルガード9)
50%以上 疼痛 疼痛
10~50%未満 紅斑、腫脹 腫脹、紅斑、頭痛
1~10%未満 頭痛、掻痒感、発熱 浮動性めまい、悪心、下痢、掻痒感、発熱、疲労、内出血など
1%未満

下痢、腹痛、四肢痛、筋骨格硬直、硬結、出血、不快感、倦怠感など

嘔吐、腹痛、筋肉痛、関節痛、出血、血腫、倦怠感、硬結など
頻度不明 失神、嘔吐、関節痛、筋肉痛、疲労など 感覚鈍麻、失神、四肢痛など

ワクチン接種後の注意

  • 接種後に注射による恐怖、痛みなどが原因で気を失うことがあります。気を失って転倒してしまうことを避けるため、接種後の移動の際は保護者や医療機関のスタッフが腕を持つなどして付き添い、すぐに帰宅せずに30分程度は接種した医療機関で安静にしてください。
  • 多くの方に、接種を受けた部位の痛みや腫れ、赤みなどの症状が起こることがありますが、これは接種によって体内でウイルス感染に対する防御の仕組みが働くためです。通常は、数日間で軽快します。
  • ワクチンを合計2回または3回接種しますが、1回目、2回目に気になる症状が現れたら、それ以降の接種を中止することができます。 
  • ワクチンの接種を受けた後に、まれですが、重いアレルギー症状(呼吸困難やじんましん)や神経系の症状(手足の力が入りにくい、頭痛、嘔吐・意識の低下)が起こることがあります。
  • 接種後に体調不良など気になる症状が現れた場合は、速やかに接種医またはかかりつけ医を受診してください。
  • 健康被害が生じた際の救済制度に関しては、下記のよくあるお問合せQ3をご確認ください。

HPVワクチンについてさらに詳しく知りたい方は、厚生労働省のホームページ<外部リンク>をご確認ください。

よくあるお問い合わせ

Q1.費用の助成はありますか。
Q2.年齢制限はありますか。
Q3.副反応や救済制度について教えてください。              ​

Q1.費用の助成はありますか。

現在、男性への接種は定期接種ではなく任意接種となります。費用の助成は行っておりませんので、接種の際は全額自己負担となります。​費用はワクチンの種類や医療機関によって異なります。

Q2.年齢制限はありますか。

男性は9歳以上から接種が可能です。特にHPV感染のきっかけとなる性交渉経験の前に接種することが、最も効果的です。

Q3.副反応や救済制度について教えてください。

  • 主な副反応についてはこちらをご確認ください。
  • 接種前にご不安やご質問などがある場合は、必ず接種医にご相談ください。
  • 接種後に体調不良など気になる症状が現れた場合は、速やかに接種医またはかかりつけ医を受診してください。
  • 男性におけるHPVワクチンは任意接種であるため、万が一健康被害が生じた際の救済制度の窓口は、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)となります。詳しくはPMDAホームページ<外部リンク>をご確認ください。