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奈良市では、令和元年6月17日から、奈良市埋蔵文化センター等で巡回ミニ展示「奈良を掘る7」を開催します。
発掘調査成果の公開、学習普及のため、平成26~27年度に奈良新聞に39回連載した「奈良を掘る」。
その記事に関連した出土遺物の展示を通じ、その物からわかること、物が生み出された歴史的背景を紹介します。
第7回目は第24話「古市城の築城で壊された中世墓」を取り上げ、出土遺物・パネルを使って紹介します。
展示は埋蔵文化財調査センターだけでなく、奈良大学とも連携し、奈良大学博物館において巡回展示を行います。
令和元年6月17日(月曜日)~7月19日(金曜日)
土曜日・日曜日・祝日は休館。
午前9時~午後5時、入館無料
令和元年8月5日(月曜日)~8月31日(土曜日)
日曜日・祝日は休館。
午前9時~午後4時30分(土曜日は正午まで)、入館無料
※大学行事により変更する場合があります。
古市城の南端「城山」地区は昭和55年の発掘調査で、古市城築城以前は中世墓地が広がっていたことが確認されており、101基の火葬墓が見つかっています。
調査では、土師器羽釜や瓦質土器などの日常雑器を転用した蔵骨器や、石敷き遺構などが見つかっており、中世後半期の大和の墓制を考える上で貴重な事例となっています。
今回の展示では、火葬骨を納めていた土師器羽釜や瓦質土器、副葬品の可能性がある陶磁器や銭貨などを展示し、中世大和の墓制や、墓を壊して造営された古市「城山」の新城について紹介します。
蔵骨器(土師器羽釜・鍋、瓦質土器甕・火舎)、銭貨、毛抜き、釘、輸入陶磁器、瀬戸美濃焼天目碗、白磁皿、鉄砲玉