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奈良市では、大規模災害の発生に備え、平成30年11月27日付けで以下のとおり災害協定を締結いたします。
NPO法人ボランタリー・アーキテクツ・ネットワーク
代表理事 坂 茂(ばん しげる)
平成30年11月27日(火曜日)
奈良市は、大規模災害が発生した場合の長期間に及ぶ避難所生活の環境を改善するため、避難所用・紙の簡易間仕切りシステム等の供給が必要となる際は、NPO法人ボランタリー・アーキテクツ・ネットワークに対して供給を要請する。
NPO法人ボランタリー・アーキテクツ・ネットワークは、供給の要請を受けたときは、支障が生じない範囲において可能な限り支援する。
大規模災害が発生した場合には、長期間の避難所生活をすることになる方々が相当数でてくることが予想され、避難所での避難者のプライバシー保護、避難所生活の改善を目的として、迅速に避難所用・紙の簡易間仕切りシステム等の供給が受けられるよう、本協定を締結します。
坂 茂氏が考案した「避難所用・紙の簡易間仕切りシステム」は、紙管と布を材料として容易に組み立てることが可能であるだけでなく、開閉可能な間仕切りを採用することで様々なパターンの区画を作ることができ、布を使用することにより通気性も確保できるもので、東日本大震災や熊本地震、平成30年7月豪雨災害のほか、海外の被災地などでも、数多く採用されています。
倉敷市の避難所での設置状況(平成30年7月22日撮影)
これまでに大阪府や京都市、世田谷区、兵庫県など、5府県、4市、8区と災害時協定を締結されています。
建築家、慶応義塾大学環境情報学部特別招聘教授。
1957年、東京都生まれ。米クーパー・ユニオン建築学部卒。
1985年に坂茂建築設計を設立。90年代初頭、紙管(紙の筒)を用いた「紙の建築」を開発。
1995年にNGOボランタリー・アーキテクツ・ネットワーク(VAN)を設立し、阪神・淡路大震災、東日本大震災の被災地で紙管による仮設住宅などを提供した。近年では2016年の熊本地震や、2017年の九州北部豪雨、今年2018年の大阪北部地震、平成30年7月豪雨、北海道胆振東部地震の被災地を訪れ、紙の簡易間仕切りシステムを設置し支援活動を行っている。
2014年には「建築のノーベル賞」とも呼ばれるプリツカー賞を受賞。
現在は世界各地で活躍し、「紙の建築家」としても知られる。
坂 茂氏が代表理事を務めており、国内外の大規模災害発生時において被災者への住環境に対する支援事業を行うほか、防災訓練を通じた防災・減災意識の啓発に関する事業を行い、震災被害からの円滑な復旧・復興、及び災害時に発生し得る被害の最少化に寄与することを目的として活動している。
NPO設立認証年月日:2013年03月21日
所在地:東京都世田谷区松原5-2-4
初期消火活動や障害物の除去などの労務、食料品、飲料水などの物資や避難所、資機材の提供、負傷者などの搬送などをしていただく市内の店舗、工場、事務所等、市内に活動拠点を置く団体(NPO法人及びボランティア団体を含む。)を登録、公表する制度です。
災害等が発生した際に避難所へ可能な範囲内で畳を提供する取り組みを行う「5日で5000枚の約束。」プロジェクト実行委員会と奈良市の間で、災害時の協力協定を締結しました。
災害時の情報提供と平常時からの防災意識向上への取組の一環として、公共電柱の広告に避難場所などの防災情報等を表示する啓発事業として、広告主が通常の製作費よりも安く公共電柱広告を製作できる「公共電柱広告(防災情報等表示付き)に関する協定」を奈良県下電柱広告協議会と締結しました。
【リリース資料】避難所用・紙の簡易間仕切りシステム等の供給に関する協定について[PDFファイル/1.5MB]
総合政策部 危機管理課
電話番号:0742-34-4930