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奈良市では、平成30年12月8日(土曜日)午後1時から、学園前ホールで第22回ハートフルシアターを開催します。
12月は、障害者週間や人権デー、人権週間、太平洋戦争開戦日、北朝鮮人権侵害問題啓発週間などがある月であり、命の大切さはもちろんのこと人権を考える上で節目の月です。
ニュースでもたびたび話題にのぼるひきこもり。ひきこもりとは「仕事や学校に行かず、かつ家族以外の人との交流をほとんどせずに、6か月以上続けて自宅にひきこもっている状態」を指します。
過去に内閣府が行った調査では、15歳~39歳でひきこもっている人が54万人以上いるという発表がありました。
また、近年、ひきこもり『8050問題』が話題になっています。
8050とは、“80代の親とひきこもる50代の子ども”という親子を表しています。
ひきこもる本人、そして親の高齢化が進んで、経済的にも精神的にも追い詰められ、孤立が深刻化するという問題のことです。
国も危機感を強め、今年11月に40~64歳のひきこもり5000人を対象に実態調査を行い、支援案づくりを行う予定です。
そこで今回、ひきこもりの兄と難病の妹の深い愛と絆から再生の道へと進んでいく兄の姿を描いた実話から誕生したハートフルドラマ作品「おにいちゃんのハナビ」(上映時間119分)を上映します。
今回の映画を通じて、「家族の愛」、「家族や地域の絆」、「ひきこもり」の問題について考える機会としていただきたいと思います。
※警報等で事業を中止する場合があります。
新潟の片貝まつりで花火が打ち上げられる9月9日。
高校生の華(はな)が半年の入院生活を終えて自宅に戻ると、兄の太郎がひきこもりになっていました。頭が良くて優しい自慢の兄は、今や妹にさえ背を向けて、2階の自室に閉じこもるようになっていたのです。
両親はなすすべもなくただ見守っているだけでしたが、華は昔の兄を取り戻すべく、乱暴なまでの勢いで兄を外へ連れ出そうとします。
一緒に街へ買い物に出かけ、アルバイトを見つけ、ついには片貝まつりの成人会に兄を参加させようと集会所にのりこむ華。
そんな妹の健気な後押しに勇気付けられた太郎は、新聞配達として働き始め、成人会にも一人で出かけるようになり、次第に心を開いていきます。
しかし、冬も近づいたそんなある日、華が入院してしまいます。
白血病が再発したのでした。毎日面会に通ううちに、太郎は華にとって花火が幸せの象徴であることを知り、自らある行動を起こすことを決意します。
【リリース資料】第22回「ハートフルシアター」を開催します[PDFファイル/501KB]
市民活動部 人権政策課
電話番号:0742-34-4733