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奈良市文化財課埋蔵文化財調査センターでは、平成31年1月8日(火曜日)から、同センター、奈良市役所ロビー及び奈良大学博物館で、巡回ミニ展示「奈良を掘る6播磨の国から来た瓦」を開催します。
発掘調査成果の公開、学習普及のため、平成26~27年度に奈良新聞に39回連載した「奈良を掘る」。
その記事に関連した出土遺物の展示を通じ、その物からわかること、物が生み出された歴史的背景を紹介します。
第6回目は第8話「播磨国の調邸」を取り上げ、出土遺物・パネルを使って紹介します。
展示は埋蔵文化財調査センターだけでなく、奈良大学とも連携し、奈良大学博物館と市役所ロビーにおいて巡回展示を行います。
※大学行事により変更する場合があります。
平成13・20・23年度に実施した平城京左京五条四坊八・九坪の調査では、播磨産の軒丸瓦・軒平瓦・鬼瓦と播磨産の可能性が高い丸瓦・平瓦・熨斗瓦・須恵器が出土したことから、この地に「播磨国の平城京事務所」ともいうべき播磨国の調邸が存在したとみられます。
文献史料の研究では、各国の調邸が平城京内に存在したとの指摘がありましたが、これを考古資料から裏付けた初めての事例と評価できる点で重要な発見といえます。
今回の展示では平成26年度に実施した八坪の調査で出土した瓦類も初出陳し、播磨国の瓦の特徴等を紹介します。
〈主な展示遺物〉
播磨産の軒丸瓦・軒平瓦・鬼面紋鬼瓦
播磨産の可能性の高い丸瓦・平瓦・熨斗瓦・須恵器
奈良市教育委員会文化財課埋蔵文化財調査センター
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電話 0742-33-1821 Fax 0742-33-1822
教育総務部 文化財課 埋蔵文化財発掘調査センター
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