社会的・経済的困難を抱える世帯の子どもたちが、希望する高校に進学できるよう学習習慣や基礎学力をつけるとともに、家族や教師以外の大人に悩みを相談できる「子どもの学習支援教室」を、次のとおり実施します。
平成28年度「奈良市子どもの生活に関するアンケート調査」結果より
相対的貧困層(※1)では、
- 経済的な理由で「子どもを学習塾や習い事に通わせることができなかった」経験が多い。
(上記の経験をしたと回答した割合 相対的貧困層 33.6%・非相対的貧困層 6.8%)
- 「学校の授業がよくわかる」子どもが少ない。
(学校の授業が「よくわかる」と答えた子どもの割合 相対的貧困層 29.9%・非相対的貧困層 40.7%)
- 子どもの勉強時間(学校の授業時間以外)が短い。
(授業以外の勉強を「まったくしない」と答えた子どもの割合 相対的貧困層14.2%・非相対的貧困層5.7%)
実施場所は、ひとり親世帯及び就学援助利用率の割合等を考慮して決定。
(ひとり親世帯の割合 春日中学校区17.6% 三笠中学校区13.2% 京西中学校区15.2% 全校区10.4%)
(就学援助利用率 春日中学校区18.7% 三笠中学校区18.9% 京西中学校区18.6% 全校区14.7%)
(※1)相対的貧困層 国が示す子どもの貧困率の分析方法を参考に算出した市内の子どものいる貧困世帯
1 事業の目的
- 希望する高等学校等へ進学するための学習習慣、基礎学力を身につける。
- 家や学校以外で安心できる居場所をつくる。
- 家族や先生以外の大人と話し、悩みを打ち明けることができる環境を整えることで、子どもたちに将来の夢や希望を持ってもらう。
2 事業の内容
- 学習支援
- 週1回、2~3時間程度の学習支援を実施。
- 生徒1~3人に対して講師1人程度の個別指導を実施。
- 初回教室参加時に習熟度確認テストやアンケートを実施し、生徒の学力、その他の状況を把握したうえで学習支援を開始する。
- 中間、年度末にも生徒の学習の習熟度を把握し、評価を行う。
- 英語、数学を基本教科とし、必要に応じて国語、理科、社会も対象とする。
- 悩み相談対応
- 子どものよき理解者として、学校や家庭における生活の悩み相談にも対応する。
- 必要に応じて、市の福祉部局等関連機関と連携する。
3 実施日時
平成30年7月末から週1回実施。
4 開催場所(下記校区内の公共施設)
春日中学校区 7月26日(木曜日)から毎週木曜日 午後6時~(初回のみ6時半~)
三笠中学校区 7月28日(土曜日)から毎週土曜日 午前10時~
京西中学校区 8月22日(木曜日)から毎週木曜日 午後6時半~
*参加者への配慮のため開催場所の詳細については非公開とさせていただきます。
5 対象者
ひとり親世帯及び就学援助受給水準世帯の中学3年生
※就学援助受給水準世帯
就学援助(小中学生がいる低所得者世帯に対して学用品費や給食費等の一部を市が支給する制度)の対象となる世帯及び生活保護受給世帯
6 定員
各教室15名程度
7 講師
大学生ボランティア等
8 募集方法
- ケースワーカーや相談員等の支援者から対象者に制度案内
- 児童扶養手当受給者への通知等送付時に募集チラシを同封
9 運営方法
業務委託により3校区で実施
(春日中学校区)特定非営利活動法人 宙塾
(三笠中学校区)特定非営利活動法人 クレイシュ
(京西中学校区)株式会社 トライグループ
10 予算額
委託料5,500千円(1か所あたり1,830千円)
11 参加費用
無料
12 これまでの状況
- 平成28年11月 「子どもの生活に関するアンケート」実施
庁内の「子どもの貧困対策検討グループ」において小学5年生、中学2年生及び保護者を対象に「子どもの生活に関するアンケート」を実施。
- 平成29年3月 奈良市子どもの貧困対策計画
上記の調査結果をふまえ「奈良市子どもの豊かな未来応援プラン(奈良市子どもの貧困対策計画)」を策定。
- 平成29年8月 ひとり親世帯に対するアンケート調査実施
前年度の調査から困難な状況にあることが判明していたひとり親世帯のさらなる実態把握を目的に児童扶養手当受給者を対象に「ひとり親世帯の生活に関するアンケート」を実施。
- 平成30年3月 行動計画の策定
3の調査結果をふまえ、具体的な施策を盛り込んだ「奈良市子どもの豊かな未来応援プラン(奈良市子どもの貧困対策計画)行動計画」を策定。
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このページのお問い合わせ先
子ども未来部 子育て相談課
電話番号:0742-34-4804
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