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国際特別都市建設連盟は、戦後復興期に世界平和に貢献する国際都市を整備し、復興に寄与することを目的とした「国際観光文化都市整備のための財政上の措置等に関する法律」などに基づく、9市1町で構成されています。本連盟は、加盟都市相互の友好を深めるとともに、自治の進展や文化資源の整備、災害時の相互支援といった施策を連携させ、交流を促進しています。
令和7年10月23日、松江市で開催された首長会議において、本連盟は「国際」の名を冠する組織として、世界における分断のリスクの高まりや異文化理解に慎重さが広がる状況に対して強い懸念を共有しました。
会議でまとめられた「松江宣言」は、ポスト万博時代において世界と協調しながら国際交流を推進し、
都市間の連携を通じて国際都市として日本の持続的な発展を牽引していくという理念と方向性を示すものです。

「松江宣言」により、国際都市としての独自性と歴史を生かし、「国際特別都市建設連盟」の加盟都市である10自治体が連携して国際交流を推進する姿勢を明確化。
宣言では「相互尊重と対話」「若者による異文化の理解と学び、創造」「連携による国際交流の推進」の3つを軸に、国際交流の大きな推進力となることを目指す。
昭和27年(1952年)4月15日
国際特別都市建設連盟とは、「国際観光文化都市の整備のための財政上の措置等に関する法律」が適用される都市により構成されています。
加盟都市相互の友好を深め、自治の進展を図るとともに、加盟都市にかかる特別建設法及び国際観光文化都市の整備のための財政上の措置等に関する法律の運用、計画及び実施に関し、促進を図ることを目的に発足しました。現在、9市1町が加盟。
別府市(国際観光温泉文化都市)<外部リンク>
温泉天国ここにあり。地球のエネルギーあふれる豊かなまち。別府
伊東市(国際観光温泉文化都市)<外部リンク>
花と海といでゆの街・伊東
熱海市(国際観光温泉文化都市)<外部リンク>
住む人が誇りを訪れるひとに感動を誰もが輝く楽園都市 熱海
市民が育む世界の古都奈良~豊かな自然と活力あふれるまち~
松江市(国際文化観光都市)<外部リンク>
小泉八雲が愛した歴史と文化の薫るまち水の都・松江
芦屋市(国際文化住宅都市)<外部リンク>
庭園都市という名がふさわしいまち・芦屋
松山市(国際観光温泉文化都市)<外部リンク>
いで湯と城と文学のまち松山
軽井沢町(国際親善文化観光都市)<外部リンク>
自然と文化が奏でる軽井沢
日光市(国際観光文化都市)<外部リンク>
四季の彩りに風薫るひかりの郷・日光
鳥羽市(国際観光文化都市)<外部リンク>
豊かな自然と新鮮な海の幸、真珠のようにきらり輝くまち・鳥羽
令和7年10月23日、国際特別都市建設連盟は松江市において首長会議を開催し、加盟都市の資源を活かした国際交流に係る取組の推進について意見交換を行いました。
同会議では、国際都市であることを共有する連盟として、文化や伝統などを基盤に未来世代の国際理解を育む取り組みを強化していくことが重要との認識を共有しました。
特に、「若者の海外派遣において得られた学びが参加者以外へ広がりにくい」という共通課題が上がり、加盟都市間で連携できる取組を検討することとなりました。併せて、検討姉妹都市交流や国際交流の現状、効果が高いと考えられる取組、将来像についても情報共有を行いました。
こうした議論を踏まえ、ポスト万博の現在において加盟都市が世界と協調しながら、国際交流による発展を牽引することの重要性を確認した結果、これらの考えを広く発信するため、連盟としての理念と方向性を示す「松江宣言」が本連盟で取りまとめられました。
令和7年10月23日(木曜日)
島根県松江市
加盟都市による国際交流の現状・課題・将来像の協議
「松江宣言」の理念・方向性を具体化する取組として、国際特別都市建設連盟では、海外派遣経験のある加盟都市の学生を対象に、その経験で得た学びなどを共有する機会を設けることを検討しています。
この取組は、未来世代たる学生が、海外派遣を通して得た多様な文化の理解に自分なりの解釈を加えて発信するとともに、他者の経験や、自身そして互いのまちの魅力を知り、ときに対話を重ねながら、学びを深め・共創する機会となることを期待するものです。
このように、国際特別都市建設連盟では、多様な魅力をもつ加盟都市それぞれの取組や資源を活かして、これからの国際交流の大きな推進力となるよう、連携を進めていきます。

【リリース資料】今こそ「相互尊重」と「対話」を。国際特別都市建設連盟、「松江宣言」を発表 [PDFファイル/1.4MB]
奈良市観光経済部観光戦略課
TEL:0742-34-4739