本文
奈良市ではこの度、令和4年の火葬場「奈良市斎苑旅立ちの杜」供用開始に引き続き、納骨堂を新たなコンセプトでリニューアルし、時代に即した利用しやすい施設へとアップデートします。
近年の「埋葬」に対する価値観の変化や、家族形態の多様化により、これまでの家単位で墓地を維持承継する供養のあり方にご不安を抱く方が増加しています。こうしたご不安を解消するため、永代(無期限)に、個別に骨壺でご遺骨を預かるサービスを行います。生前申請も可能で、全国どなたでも受け付けます。
多くの方が抱える火葬と納骨・遺骨の管理に関する将来的な不安。これらのうち火葬への不安は「奈良市斎苑旅立ちの杜」供用開始により概ね解消いたしました。引き続き、納骨・遺骨の管理への不安を納骨堂での永代収蔵サービスの開始により軽減します。人生の最終章を心穏やかに迎えられる環境の整備を行います。
永代収蔵の実施に合わせて、築50年となる現在の納骨堂を全面リニューアル。これまで長きにわたり多くの方が手を合わせてきた祈りのである場であることを尊重し、現状の施設を活かしてリニューアルを行います。
昭和44年に建築された現在の納骨堂(寺山霊苑)は、高円山(たかまどやま)の山麓に位置します。高円山は現在では「奈良大文字送り火」で有名ですが、その青く美しい姿は、古くから景勝地として親しまれ、奈良時代には万葉集に多く詠まれた歴史ある場所です。
また、高円山からは奈良の町が一望できるとともに、市街地からも青々と美しい高円山を仰ぎ見ることができます。この山の麓、自然環境的にも歴史的にも恵まれた立地で、納骨堂が新たなコンセプトで生まれ変わります。
区域全体を一体的に整備し、デザインコンセプトを統一します。管理棟は新築。また、多目的トイレの設置や車いす用駐車場の整備を行い、必要なバリアフリー化を進めます。
ご遺族等が気軽にお越しいただき、ゆっくりと大切な方を思い、語りかけ、心安らいでいただける場として、また、ご親族等が納骨堂への参拝を通じて定期的に集まり、絆を深めていけるような場となるよう整備を行います。納骨堂の前に祭壇を設置し、いつでも参拝できるようにします。
高円山は奈良のまちに水と風をもたらす山です。納骨堂は、その青くすがすがしい「活きた森」と、循環の象徴である「泉」を連想させる場所とします。周辺には四季折々の植栽のほか、高円山の湧き水を活かした水盤を、納骨堂の周囲に配置します。
骨壺による個別収蔵を無期限実施
全国、どなたでも利用可・生前申請も可能
※画像はイメージです。
永代収蔵と、奈良市へのご寄附を組み合わせたプランをご用意いたします。申請者(寄附者)が市外の方であれば、ふるさと納税の返礼品として、永代収蔵にお申込みいただくことが可能です。さらに、寄附の使途(使い道)をご指定いただくことで、奈良市の児童相談支援や、ひとり親家庭等への支援、動物愛護事業、文化財の保存や活用事業などに活用されます。
「お墓は、ぜひ愛する奈良市で」「奈良市のために何か遺したい」という想いを持ってくださる皆様は、この「永代収蔵と奈良市へのご寄附プラン」をぜひご検討ください。詳細については、主要なふるさと納税ポータルサイトで、令和7年8月以降掲載開始予定です。
白毫寺町地内に、昭和44年9月に墓地数939区画と、ご遺骨を有期限でお預かりする祖霊堂(納骨堂)を整備し供用を開始しました(面積22,134平方メートル)。
寺山霊苑は世界遺産に近い大和青垣国定公園内の高円山山麓に位置します。自然豊かで静かな環境に囲まれ、墓地内からは市内も一望できます。
【リリース資料】全国誰もが利用できる、個別の「永代収蔵」を開始 7月15日受付、12月下旬供用開始で納骨堂をリニューアル [PDFファイル/1.67MB]
奈良市 市民部 斎苑管理課
TEL:0742-34-5161