ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 報道・プレスリリース > 犬猫殺処分ゼロを6年連続で達成しました【市長会見】(令和7年4月30日発表)

本文

犬猫殺処分ゼロを6年連続で達成しました【市長会見】(令和7年4月30日発表)

ページID:0236353 更新日:2025年4月30日更新 印刷ページ表示

犬猫殺処分ゼロを6年連続で達成(人も猫も、ハッピーな街に。)

奈良市では「犬猫の殺処分ゼロ」を目標に掲げ、保護犬・保護猫の引取数減少や新たな飼い主への譲渡機会の拡大に向けた様々な取組を推進してまいりました。

令和6年度、自然死・安楽死を除いて、「殺処分ゼロ」を達成。令和元年度から6年連続での達成となりました。

これは行政のみだけでなく、市民や民間事業者、動物愛護団体等の方々の協力を継続して得ながら保護犬・保護猫の譲渡活動などに取り組んできた結果であり、今後も殺処分ゼロを継続して達成できるよう、取り組んでまいります。

トピックス

  • 本市の自然死・安楽死(※1)を除く殺処分数(※2)は、令和元年度に初めて「殺処分ゼロ」を達成。以降、令和6年度まで6年連続「殺処分ゼロ」を継続。
  • 「飼い主のいない猫不妊去勢手術等支援事業(チケット制)」を令和6年6月から開始。協力動物病院での手術にかかる費用を市が全額負担。猫の引取数は過去最少に。
  • ふるさと納税の使い道「犬猫殺処分ZEROプロジェクト」で頂いた寄付金は、令和6年度2,343件39,861,700円で過去最多。令和2年度~7年度までの総額は1億1,300万円に。
  • 令和6年度の新規事業として、「譲渡サポート店制度」を開始。3店舗が登録。
  • 環境省施設整備費補助金900万円を活用した地下犬舎の改修工事(2,600万円)が完了。

※1 自然死・安楽死…負傷し治る見込みがない等、やむを得ず安楽死等をすること。

※2 殺処分…攻撃性や病気等があり、譲渡が難しいと判断し、処分すること。

1.犬・猫の収容と処分の推移

本市における、犬・猫の収容数と処分数の推移を下記に示しました。​

犬・猫の収容数と処分数の推移 表

犬・猫の収容数と処分数の推移 グラフ

殺処分ゼロに至るまでの本市の取組

​平成27年3月

  • 譲渡ボランティア制度開始

平成29年5月

  • 譲渡動物不妊去勢手術補助金制度開始

平成30年4月

  • 犬猫パートナーシップ店制度開始

平成30年7月

  • 預かりボランティア制度開始

平成30年8月

  • 飼い主のいない猫への不妊去勢手術補助金制度開始
  • 譲渡ボランティア協力者謝礼制度開始

令和2年4月

  • 預かりボランティア協力者謝礼制度開始
  • 預かりボランティア医療費補助金制度開始

令和3年4月

  • TNR活動支援ボランティア協力者謝礼制度開始
  • 負傷動物医療事業開始
  • 譲渡ボランティア医療費補助金制度開始

令和6年4月

  • 譲渡サポート店制度開始

令和6年6月

  • 飼い主のいない猫不妊去勢手術等支援事業(チケット制)開始

令和7年3月

  • 犬舎改修完了

飼い主のいない猫不妊去勢手術(TNR)実績数・猫引取数・猫譲渡数の推移

飼い主のいない猫不妊去勢手術(TNR)実績数・猫引取数・猫譲渡数の推移 表

飼い主のいない猫不妊去勢手術(TNR)実績数・猫引取数・猫譲渡数の推移 グラフ

2.殺処分ゼロを達成するための奈良市の取組み​

奈良市では殺処分ゼロを達成するために、3本の柱を掲げています。

  1. 保健所での引取数の減少
  2. 飼養の充実
  3. 譲渡の推進

保健所での引取数の減少

飼い主のいない猫不妊去勢手術等支援事業(令和6年6月開始)

TNR活動 説明図

これ以上不幸な猫を増やさないという目的のTNR活動を推進するため、申請者に手術券を発行、県獣医師会所属の指定動物病院(市内16病院)で、手術費用が一律となり、市が全額助成。

​令和6年度実績

454頭

8,992,500円

※旧制度(4~5月)実績

33頭

316,420円

​​TNR活動支援ボランティア制度(令和3年4月開始)

TNR活動を希望するが、高齢のため捕獲した猫を病院に連れていけない、猫を捕獲するスキルがない等、活動の実施が困難な方に対して、「TNRサポーター」が支援を行う(捕獲や病院への搬送等のサポート)。そのサポーターに対する補助制度。

令和6年度実績

108件 864,000円

4年連続40件以上を達成

【令和7年度の取組予定】

飼い主のいない猫不妊去勢手術等支援事業 増額

申請者に手術券を発行、県獣医師会所属の指定動物病院(市内16病院)で、手術費用が一律となり、市が全額助成。
令和7年度予算額
16,060,000円(委託料オス180頭、メス370頭 等)

TNR活動支援ボランティア制度(協力者謝礼)継続

令和7年度予算額
800,000円(8,000円/件 100件)

TNR活動支援ボランティア貸出用捕獲器購入 新規

令和7年度予算額
100,000円​

飼養の充実

預かりボランティア制度(平成30年7月開始)

  • 登録した預かりボランティアが保護された生後2か月未満の幼齢猫や、人馴れしていない犬猫を預かり、ミルク給餌や排泄、人馴れ、介護などの世話を行う。
  • 令和6年度から介護・治療・収容施設確保のための預かりを設定。
  • 預かりボランティア登録者数 40人
  • 預かりボランティア協力者謝礼(令和2年4月開始)
    令和6年度実績
    24頭
    358,800円
  • 預かりボランティア医療費助成金(令和2年4月開始)
    ボランティアに預託期間中の医療費について、上限35,000円まで補助金を交付する。
    令和6年度実績
    7頭
    38,420円

​​負傷動物医療事業(令和3年4月開始)

  • 保健所に収容される重度の疾病や負傷を負った犬猫が、高度でより良い治療が受けられるように、動物病院での治療費用を予算化。※保健所では簡易的な治療しかできないため、市内の登録動物病院に高度な治療をお願いしている。
    令和6年度実績
    14頭
    524,511円

​​地下犬舎改修(令和7年3月完成)

  • 環境省補助金900万円を活用し、3頭分の収容施設を増設。
    令和6年度実績
    26,723,400円(うち環境省補助金9,000,000円)

地下犬舎改修 画像

令和7年度の取組予定

預かりボランティア制度 継続
  1. 預かりボランティア協力者謝礼 
    令和7年度予算額
    ​1,050,000円(600円×700日、300円×2,100日)
    840,000円(2000円 12ヶ月×35頭 猫・小型犬)
    96,000円(4000円 12ヶ月× 2頭 中型犬)
    60,000円(5000円 12ヶ月× 1頭 大型犬)
  2. 預かりボランティア医療費助成金 
    令和7年度予算額
    990,000円(8,000円 80頭、35,000円 10頭)
    4,560,000円(120,000円 38頭)
負傷動物医療事業 継続

令和7年度予算額
2,900,000円

譲渡の推進

譲渡ボランティア制度(平成27年3月開始)

  • 登録したボランティアに保護犬・保護猫の譲渡を委託し、譲渡までの適切な飼養管理を行う。
  • 譲渡ボランティア登録者数 13団体及び6人
  • 譲渡ボランティア協力者謝礼(平成30年8月開始)
    1頭につき1日200円(最大60日)の協力者謝礼を支給。
    令和6年度実績 1頭 支給額 12,000円
  • 譲渡ボランティア医療費補助金(令和3年4月開始)
    譲渡ボランティアへ譲渡した犬猫の病院受診費用(健康診断を除く)を支援し、譲渡ボランティアの負担軽減を図る。
    令和6年度実績 なし

​​犬猫パートナーシップ店制度(平成30年4月開始)

  • 認定店は、終生飼育をすることなどを購入者に誓約してもらい、マイクロチップを装着して犬や猫を販売し、本市の犬猫譲渡制度の取組みについて広報する。
  • 認定店舗数は4店
  • 登録店舗で譲渡会を1回実施 108名来場

​​譲渡動物不妊去勢手術補助金(平成29年5月開始)

  • 保健所から譲渡した犬猫の不妊去勢手術に対し、上限5,000円まで補助金を交付。
    令和6年度実績 38頭 支給額 190,000円

収容動物トリミングおよびトレーニング制度(令和5年4月開始)

  • 保健所が収容した動物のうち、長毛種など定期的なトリミングが必要な個体や気質や行動に問題のある個体に対する専門家によるトレーニングを行う。
    令和6年度実績
    トリミング:延べ21頭 135,933円
    トレーニング:7頭 99,825円

譲渡サポート店制度(令和6年4月開始)

  • 第一種動物取扱業のうち、犬又は猫の飼養施設を有し、本市の譲渡事業に協力する適正な業者を「譲渡サポート店」として登録し、保健所で収容している犬猫を預かり展示し、譲渡機会の増加及び収容施設の確保を図る。
  • 登録店舗数は3店
  • 譲渡サポート店報償費
    預かり型 猫・小型犬 月額2,000円/頭
    中型犬(7~20kg未満)月額4,000円/頭
    大型犬(20kg以上) 月額5,000円/頭
    団体譲渡型 1頭につき1日200円(最大60日)の協力者謝礼を支給。
    譲渡決定時(預かり型・団体譲渡型共通)20,000円/頭
    令和6年度実績:猫1頭 支給額 4,000円
  • 譲渡サポート店医療費補助金
    令和6年度実績:猫1頭 支給額 22,322円

令和7年度の取組予定

譲渡ボランティア制度 継続
  • 譲渡ボランティア協力者謝礼
    令和7年度予算額:600,000円(200円×60日 50頭)
  • 譲渡ボランティア医療費補助金
    令和7年度予算額:450,000円(30,000円/頭 15頭)
​​犬猫パートナーシップ店制度 継続
譲渡動物不妊去勢手術事業 継続

令和7年度予算額:350,000円(5,000円/頭 70頭)

収容動物トリミングおよびトレーニング制度 継続
  • 収容動物トリミング事業手数料
    令和7年度予算額:210,000円(15,000円×2頭、10,000円×3頭×6回)
  • 収容動物トレーニング事業手数料
    令和7年度予算額 351,000円(6,500円×9回×6頭)
​​譲渡サポート店制度 継続
  • 譲渡サポート店謝礼(預かり型・団体譲渡型 成功報酬・報償費)
    令和7年度予算額:440,000円
  • 譲渡サポート店医療費
    令和7年度予算額:600,000円

​ふるさと納税寄付金の活用について

犬猫の殺処分ゼロを継続していくため、令和2年6月にふるさと納税の寄付メニューとして「犬猫殺処分ZEROプロジェクト」を追加。前年度に引き続き、令和6年度もいただいた寄附金を活用し、協力していただいたボランティアの負担軽減、飼い主のいない猫不妊去勢手術等支援事業及び負傷した犬猫の医療の充実を図りました。

令和2年度寄付金実績

556件

11,133,900円

令和3年度寄付金実績

949件

17,111,733円

令和4年度寄附金実績

1,129件

19,648,777円

令和5年度寄附金実績

1,609件

26,114,000円

令和6年度寄附金実績

2,343件

39,861,700円

​​累計

6,586件

113,870,110円

報道資料

【リリース資料】犬猫殺処分ゼロを6年連続で達成しました [PDFファイル/1.22MB]

本件に関するお問い合わせ先

奈良市 健康医療部 保健所 保健衛生課
TEL:0742-93-8395

Adobe Reader<外部リンク>

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)