Nara Crafts’ Cross Project始動!令和5年度も若手作家に対する多角的支援を実施します。
“次代の工芸作家のフロントランナーを創出する”をコンセプトに、奈良市で令和4年度から行っている工芸作家支援事業である「Nara Crafts’ Cross Project」。今年度も奈良伝統工芸後継者育成研修の第6期生を対象に実施します。
Nara Crafts’ Cross Projectの概要
画一的なゴールを定めず、作家一人一人の現状や目標に応じた伴走型支援や、メディアやSNSの専門家を招いての公開講座など、作家に対して経営的なアプローチからの支援を行う本事業は、全国的に見ても新しい取り組みとして昨年度多数のメディアに取り上げていただきました。
今年度も、工芸活動を営む方々に対する多角的な事業支援を通じ、事業者としての経営力を向上させ、工芸作品や技術を新たな時代に繋げていくため、以下の取組を行います。
主催:奈良市 委託:株式会社小学館集英社プロダクション
伴走支援事業 参加事業者
【赤膚焼】大塩ほさなさん
- 自身の作風や表現したい世界観、見てほしい作品の特徴など
私は奈良では珍しく絵付けをメインに活動しています。その中でも幾何学の紋様が得意です。赤膚焼で絵付けといえば赤の二本線の中に人や鹿などが描かれた奈良絵が有名ですが、伝統的な良さを活かしつつ、私らしさを融合させることを考えながら日々制作しています。
- 本事業への参加にかける課題感や意気込みについて
苦手な部分は克服し、新しいことを吸収して今まで避けてきたことにチャレンジしていきたいです。このNCCPの活動を通して多くの方に作品を手にとっていただき、大切に使っていただけるような作品づくりを目指したいです。
【奈良漆器】北浦雄大さん
- 自身の作風や表現したい世界観、見てほしい作品の特徴など
表現したいものは安心感です。現実に対する不安や恐れ、それは目に見えないもの。それを形にし、見えるものにすることにより、得られる安心感を表現しています。それは古より続く行為であり、それらの造形物に惹かれます。人の生をめぐる様々な思いを造形していきたいです。
- 本事業への参加にかける課題感や意気込みについて
私は幼少期、東大寺の周辺で育ち、当たり前のように超越した力の存在や目に見えない世界に触れ合ってきました。これらの経験は今の制作意欲の根源にもなっていると感じています。大学で漆を学び、今は奈良漆器の文化に触れ、制作をしている中、自分にとっての奈良漆器とはどのようなものかをN C C Pを通して客観的にも探りながら、今後の表現に繋げて行きたいです。
伴走支援事業 メインプロデューサー
株式会社和える
「日本の伝統を次世代につなぐ」ことを目指し2011年創業。試行錯誤の末に生まれた先人の智慧の蓄積。その"先人の智慧" と "現代を生きる私たちの感性や感覚" を和えて、豊かな暮らしを次世代につなぐ仕組みを行う。「地域の文化」という、目に見えない伝統を次世代につないでいくために、地域の中小企業を対象としたリブランディング支援を行う。
公開講座について(公開講座はどなたでもご参加いただけます)
これからのクラフト〜過去・現在を紐解き、次代のものづくりについて考える〜
- 日時・場所
令和5年12月11日(月曜日)17時~18時30分
BONCHI TEN(奈良市橋本町3-1)
- 講師
永田 宙郷(ながた・おきさと)さん
TIMELESS LLC. 代表 / ててて協働組合 共同代表 / DESIGNART 共同発起人
報道資料
【リリース資料】Nara Crafts’ Cross Project始動!令和5年度も若手作家に対する多角的支援を実施します [PDFファイル/1.4MB]
本件に関するお問合せ先
奈良市 観光経済部 産業政策課
TEL:0742-34-4741
<外部リンク>
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