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ふるさと納税制度については、国の制度改正に伴い、令和5年10月1日以降、一部返礼品の取扱いが終了したり、返礼品の寄附額が改定(実質の値上げ)になる等の影響が、各自治体で起きております。奈良市においては返礼品の価格等の変更はなく、これまで通り利用していただくことができます。また一方、市外へ寄附の流出も問題となっています。今年度は、市外への流出を食い止めるため、特設ホームページの完全刷新を実施。確実に税収が黒字となる「納税額10億円」の寄附を目標とし、さまざまな取り組みを行っていきます。
ふるさと納税については、10月から国による基準の厳格化が始まり、返礼品に割り当てられる金額が安くなる=実質値上げとなる自治体が発生しています。奈良市においては返礼品の価格等の変更はなく、これまで通り利用していただくことができます。
(参考)
基準の厳格化に伴い、9月末の駆け込み需要が全国で起こったことから、奈良市についても下記の動きがありました。
奈良市の令和3年度の寄附額は2億2,492万1,233円、令和4年度の寄附額は3億3,364万7,277円(受附件数:13,209件)となり、県内ランキングでは受附件数で1位となりました。また、令和4年度はふるさと納税の制度開始以来最高の寄附額となりました。なお、今年度は9月末日現在で累計1億9,700万円。これは前年度の同日時点の金額8,800万円を大幅に超えており、順調に推移しています。
令和4年度の奈良市民が市外に寄附した総額が約33億円、そのうち市民税控除額が約14億円で、実質の市外流出が14億円となっています。
この流出分を補うためには約7億円のさらなる寄附額が必要となります。奈良市では寄附額の黒字化を目標とするため、今年度は「10億円」を目標値に掲げました。
寄附、返礼品、そして次は「実際に奈良に行きたい!」旅情を盛り上げる特集コンテンツも。現在の奈良市ふるさと納税のプラットフォームとなるホームページは可読性が低く、まずは奈良市のふるさと納税に対するコンセプトや市の魅力を端的に伝えるコンテンツの充実が必要でした。今回、さまざまな課題を解決するために、ホームページを完全刷新。各ふるさと納税ポータルサイトへのリンクを分かりやすく掲載し、遷移を明確化することで、プラットフォームとしての役割を最大限果たすサイトとなります。
古都・奈良市 ふるさと納税特設サイト
http://furusato-nara.jp
▲特集コンテンツを充実させ、奈良市という町を身近に感じてもらうサイトに
▲押しや季節に特化した返礼品をチョイス。スムーズに各寄附サイトに遷移します。
現在奈良市では、ふるさとチョイス、楽天ふるさと納税等、数多くのふるさと納税ポータルサイトに登録をしていますが、奈良市の魅力や使途について、正しく伝えるポータルサイトに課題がありました。今回は、プラットフォームとなるポータルサイトの拡充を図ることで、10億円突破を目指します。
人気の返礼品、一押しの返礼品については常時ウェブサイトにピックアップして掲出し、各寄附サイトへ遷移可能に。
ビール特集、日本酒特集、旅特集等、返礼品の魅力を存分に伝える特設ページを開設。実際の誘客につなげる見せ方へシフト。
また、ふるさとチョイスのようなポータルサイトからも、今回新たに立ち上げたHPに相互リンクを貼り流入を図ることで、さらに奈良市への理解を深める。
現サイトの年間ページビュー数は約15,000。現在の10倍の15万ページビューを目指す。
寄附申込みができるサイトを5サイトから10サイトに大幅拡充。今後は、体験系返礼品を取り扱うポータルサイトなどを追加予定。寄附検討者との接触機会を増やします。
今回新たに追加した5サイト
令和5年8月4日、返礼品事業者を対象に、著名な商品開発の専門家を招き、ふるさと納税返礼品新規開発に関する基調講演、ワークショップ及び市長とのパネルディスカッションを実施する「奈良市ふるさと納税新規返礼品開発戦略会議」を開催しました。26団体、32名の参加事業者が参加。奈良市では返礼品の登録を待つだけではなく市も協力して返礼品の開発に取り組みます。
講師
近野潤(ちかのじゅん)氏
(株)Enjin Plus 代表取締役社長/(株)よせてはかえす 取締役/株式会社bespoke執行役員/(株)デリズマート執行役員
【代表的な開発商品】
○セブン-イレブン・ジャパン
金のハンバーグ/金のビーフシチュー/金の海老チリ/セブンP高地栽培バナナ(社長賞を受賞)/極尽おせち料理(初のミシュラン店コラボ)/中国セブンプレミアム(中国立ち上げ)
○ヤオコー
イベリコ豚入りハンバーグ/北海道産蜂蜜使用大学芋純粋蜂蜜カステラ/北海道蜂蜜きなこ棒/発酵バターカリカリ蜂蜜大学芋等。
奈良市では寄附金の使途を、寄附者自らが選択することができます。全国的に見ても大変多いラインナップとなっています。実際に奈良市の事業への活用が行われています。
寄附金のうち、2分の1をJNOの支援に活用し、残り2分の1は市の文化事業に活用。市内各所でのコンサート開催や学校等でのアウトリーチコンサート等に活用されています。
反田恭平プロデュースJNO Presentsリサイタルシリーズ での活用
「ヴァイオリン岡本誠司の世界 2023」令和5年10月5日(木曜日)なら100年会館
犬猫の殺処分ゼロを継続していくため、令和2年6月にふるさと納税の寄附の使途として「犬猫殺処分ZEROプロジェクト」を追加。令和4年度も頂いた寄附金を活用し、協力していただいたボランティアの負担軽減、飼い主のいない猫の不妊去勢手術費用の助成及び負傷した犬猫の医療の充実を図りました。
奈良市職員が配布する名刺の裏面に、ふるさと納税のPRを配置。市職員一丸となってPRにつとめます。
奈良市 総務部 納税課
TEL:0742-34-4727