持続可能な脱炭素社会の実現に向けて 総計約2,500トンのCO2削減
夜間における自動車等の安全安心な通行のため、また省エネルギーによる地球温暖化対策を目的とし、令和2年度からの3か年計画によるハイウェイ灯(道路照明)のLED化が令和4年度をもって完了しました。
トピックス
- 奈良市が管理するハイウェイ灯(道路照明)1,791灯をすべてLED化。
- 平成30年度には市が管理する街路灯(防犯灯タイプ)37,518灯をすでにLED化完了。
- 持続可能な脱炭素社会の実現に向けた取組みの一環であり、平成24年度~令和4年度の削減CO2の総量は約2,500トン(推計)。
- 光の直進性が高いLED照明の導入により、事故の軽減が期待できる。
- 本庁舎をはじめ、学校・文化・スポーツ施設でのLED化も進めている。
1.LED化を実施した街路灯・ハイウェイ灯とCO2削減量
奈良市が管理する街路灯(防犯灯タイプ)・ハイウェイ灯(道路照明)については「蛍光灯・水銀灯」を主に採用してきましたが、発光効率が高く長寿命な光源である「LED照明」への更新を進めており、令和4年度でハイウェイ灯(道路照明)のLED化が完了しました。
交換前
交換後
街路灯・ハイウェイ灯LED化数と温室効果ガス排出量の推移
- 街路灯(防犯灯タイプ)・ハイウェイ灯(道路照明)のLED化は39,309灯。削減CO2総量は約2500トン(推計)
- 街路灯(防犯灯タイプ)はH24~H30年度まで実施し37,518灯を交換。
- ハイウェイ灯(道路照明)はR元年度~R4年度まで実施し1,791灯を交換。
- (参考)1年間に排出される家庭のCO2は約3トン(環境省の資料による)
- (参考)奈良市の世帯数約16万6,000世帯(令和5年3月1日現在)
- (参考)奈良市における家庭からの年間CO2排出量は約49万8,000トン
2.LED化による電気料金削減の試算
LED化による削減消費電力量及び削減電気料金額は以下の通りです。
【ハイウェイ灯(道路照明)】
【街路灯(防犯灯タイプ)】
試算条件
- 公衆街路灯A(関西電力)で計算。燃料調整費は2023年3月分で、再エネ賦課金は2022年度分でそれぞれ計算。
- 照明器具の点灯時間は4,000時間で計算。
- その他(容量不明)の電気代削減額は100W水銀灯~180Wセラメタ灯の平均額としている。
3.LED化にかかる工事費
【ハイウェイ灯(道路照明)】
令和元年度 2,069万6,000円
令和2年度 7,209万3,000円
令和3年度 8,259万円
令和4年度 6,404万4,000円
【街路灯(防犯灯タイプ)】
平成24年度 877万9,000円
平成25年度 3,921万6,000円
年度26年度 9,795万円
平成27年度 2億4,546万円
平成28年度 2億6,766万9,000円
平成29年度 2億2,689万3,000円
平成30年度 2,623万8,000円
4.脱炭素社会構築に向けた奈良市の今後の取組み
(担当:環境政策課 電話:0742-34-5642)
- 策定中の「奈良市ゼロカーボン戦略」(令和5年度公表)
2030年度の温室効果ガスの排出量を2013年度比で50%以上削減することを明記予定。
目標達成の具体的な施策として、高効率照明の導入等、公共施設の省エネ推進を筆頭に掲げる
令和5年度の主要な施策
- 公共施設への再生可能エネルギー導入(1億1,538万円)
PPA(民間の発電事業者が設置し、発電された電気を市が買取る契約)により公共施設に太陽光パネルを設置。→CO2年間約2,000トン削減試算
※5年間(令和5年度~9年度)の国交付金事業を全て実施した後の年間削減量
- 本庁舎ZEB化設計(2,714万円)
太陽光発電設備の設置と併せ、断熱性能を高める工事等を施工することにより、省エネ性能を高める。(ZEB化…快適な室内環境を実現しながら、建物で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指した建物)→CO2年間約1,000トン削減
- 民間宿泊施設等 太陽光発電設置補助(1億5,902万円)
大阪・関西万博の開催前後の観光需要に対応しながらゼロカーボンツーリズムの実現を目指す。また、民間の教育・保育施設へも導入支援を行い、次世代に対する環境教育を兼ねた取組みを行う。
→CO2年間約2800トン削減試算
※5年間(令和5年度~9年度)の国交付金事業を全て実施した後の年間削減量
- バス事業者へのEVバス購入補助(6,800万円)
報道資料
【リリース資料】ハイウェイ灯(道路照明)1,791灯のLED化が完了 [PDFファイル/1.04MB]
本件に関するお問い合わせ先
奈良市 建設部 道路維持課
TEL:0742-34-5387
<外部リンク>
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