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柳生十兵衛で知られる柳生町は阪原町から北東に車を5分ほど走らせたことろ。柳生一族が眠る芳徳寺や柳生藩ゆかりの家老屋敷など、たくさんの名所があります。
柳生藩の財政立て直しを行った、家老小山田主鈴の旧屋敷。豪壮な石垣がみごとで、天保12年(1841)尾張石工が築いたと刻まれています。昭和39年作家山岡荘八氏の所有となり、氏の小説「春の坂道」(NHKでドラマ化)の構想を練った屋敷として注目を集め、氏の亡き後は、その遺族から、奈良市へ寄贈されました。
柳生宗矩が創建した寺。柳生家の菩提寺で本堂裏には柳生家代々のお墓があります。資料室には柳生新陰流の文献も展示されています。
柳生陣屋敷近くにある花しょうぶ園は、園地に80万株にも及ぶ花しょうぶが栽培されています。6月~7月上旬が見頃です。(開花時期のみ開園)
大和野菜の丸なすや新鮮なレタス、お米など多くの農産物を栽培する農業が盛んなところ。ふれあい交流ファームがある阪原町も含まれます。初夏はホタルが舞い、秋にはコスモス咲き、一年を通して訪れる人々を楽しませてくれる自然豊かな山村です。
阪原営農組合が土曜日と日曜日に開催している直売所です。地元農家が丹精込めて育てた新鮮な野菜を購入する事ができます。大阪や京都など遠方からの来客もあります。
営業時間 朝8時~午後2時 問い合わせ先0742-93-0174(営業時間のみつながります)
普段本堂の拝観は出来ませんが、鎌倉時代の建物で重要文化財に指定されています。境内には古い石塔もあります。秋の菊の節句のころには「重陽薬師会」が行われ本尊の薬師如来坐像を拝むことができます。
昔、美しい「おふじ」という娘がいました。おふじが井戸のそばで洗濯をしていると馬に乗ったお殿様が通りかかり、おふじに尋ねました。「洗濯おけの中の波の数はいくつか?」と。おふじは直ぐに「波(なみ…七かける三)は二十一でございます。」と答えました。そしてお殿様に「ここまでの馬の足跡はいくつですか?」と聞き返しました。返事に窮したお殿様はおふじの機転の良さに惚れ、側室にしたという言い伝えが残されています。この地域で良い出会いがあるかもしれませんね。
東大寺南大門「金剛力士立像」を作った仏師・運慶の作である国宝「大日如来坐像」があります。また、楼門前の浄土式庭園は平安末期に造られたとみられる貴重な遺構で、名勝に指定されています。庭園の池に映り込んだ趣のある楼門と鮮やかな空の青、山の緑は美しい絵画のようです。雪景色もおすすめですよ。
写真提供:奈良市観光協会
大柳生町の氏神で、歴史が古く、平安時代の「延喜式」にも書かれています。摂社の立磐神社本殿(重要文化財)は、1972年に春日大社の本社本殿として建てられ、1747年にここに移されました。