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七月といえば七夕。願い事を記した短冊が爽やかに風に揺られる姿には季節感があります。
古代中国に由来するこの行事は日本の風習と融合して今日まで継承されていると言われますが、私たちの日常生活は文化の多様性・融合性に溢れていることに驚きます。異文化を議論する際に「文化の同一性・相違性・融合性」とよく言われますが、奈良にはその起源に多様性を認め、包摂の精神を重んじる哲学があります。
昨秋、奈良市が文化庁の「東アジア文化都市」の2016年開催都市に内定しました。この事業は日中韓を文化・芸術でつなぐ交流事業で、国内では既に横浜・新潟で開催されています。
地方創生が叫ばれる中、古都奈良から多様性のアジア実現に挑戦します。