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先日、中国雲南省の昆明市を訪れました。奈良市では先の大戦で悪化した日中関係を改善しようと、鍵田忠三郎市長の時代に西安市との交流が始まり、その後も文化スポーツ交流や職員の相互派遣等、あらゆる機会を通じて顔が見える関係づくりに取り組んできました。
その後2010年には、鑑真大和上の故郷である揚州市が2番目の友好都市となり、近年では「東アジア文化都市事業」のご縁で高校生や大学生が寧波市との往来を重ねています。どの都市もそれぞれに良さがあり、中国の多様性を感じます。
一方、内閣府の「外交に関する世論調査(令和5年9月調査)」によれば、中国に親しみを感じると答えた日本人は12.7%、両国関係は良好だと思うと答えた割合はわずか5.6%という結果です。
外交が極めて難しい時代の中で、互いの価値観を認め合い、安定的で持続可能な社会をアジアから共に創り出すために、市民外交が果たす役割は大きいと思います。