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1月はタイガーマスク現象が全国で報じられました。
恵まれない子どもたちにランドセルや文具を届けるこの善意の連鎖が日本中を暖かい気持ちで包んでくれました。
奈良市でも同様のご寄付が数件寄せられましたが、それぞれ児童福祉施設等を通じて、子どもたちに届けさせて頂きました。
このように少しでも困っている人の役に立ちたいと一念発起し、行動を起こされた寄付者の勇気は非常に尊いと思います。
機会さえあれば誰かの役に立ちたいと願う人は少なくありませんが、実際に行動に移すには若干の「気持ちのハードル」があるのではないでしょうか。
今回の全国的な現象はそのハードルを少し下げ、先例を追うことで、より行動しやすい状況が生まれたのだと思います。
一方で、お金や物ではなく、ボランティアとして労力を社会に提供して下さる方もたくさんおられます。
昨年の1300年祭でも、連日多くの方が会場の案内や裏方で活躍された姿は記憶に新しいところです。
また市内の学校現場でも、子どもと地域をつなぐコーディネーターとして多くの「善意」が力を貸して下さっています。
誰もが心の片隅に秘めた優しさを、具体的な行動につなぐには、身近なきっかけと参加しやすい仕組みが重要です。
行政としても、皆さんの想いが活かされる社会づくりをサポートして行きたいと思います。