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令和元年度 奈良市少年指導委員委嘱式並びに研修会
今年度は改選の年ではございませんが、各中学校区の少年指導委員の交代や異動に伴い123名の方に委嘱状及び任命書を奈良市教育委員会教育長よりお渡ししました。少年指導委員の任期は令和2年5月31日までとなっています。
奈良市教育委員会教育長より、神奈川県川崎市で起こった事件を受け、「こういった事件に対して、すぐに解決策を見出すのは難しいが、子どもたちを日ごろから見守っていく人の目が大切であり、改めて奈良市の子どもたちを人の垣根で見守っていただき、犯罪者が入りこみにくい街を作っていっていただきたい。」とご挨拶を申し上げました。
続いて奈良市少年指導協議会会長の大木博様よりご挨拶をいただきました。
挨拶では、「地域が育つためには子どもが育たなければならない、子どもが育っていけば地域が育ち、やがて成熟した地域になる。地域の子どもたちは地域の人の垣根で守っていくことが大切であり、一つ一つの活動を積み重ねながら、取り組んでいっていただきたい。」とご挨拶をいただきました。
三笠中学校区
少年指導協議会
田熊 祐二 先生
今年度は三笠中学校少年指導協議会事務局より、三笠中学校区の活動の特色として五中学校区少年指導協議会の合同街頭指導や青色防犯パトロール・立哨指導の取組、実践研修会や施設見学会そしてネットワーク報告会の取組をご報告いただきました。
報告を通して、地域の大人が子どもたちの非行防止並びに健全育成のために、連携して取り組みを行っている様子、まさに「人の垣根」で見守りを行っている姿が見られました。
演題
「子どもの安全を守る取り組み」
講師
奈良学園大学人間教育学部
教授 松井 典夫 氏
松井先生は、大阪教育大学附属池田小学校での9年間の勤務の中で同小学校の学校安全主任として、「安全科」創設とカリキュラム開発に携わっておられました。
その時のご自身の経験を踏まえ、これまで同僚と共に実践してこられた不審者対応訓練やIDカードの等による安全対策、またこれまで当たり前とされてきた「安全」についての考え方や方法を根本的に見直していく必要があることなどをお話しいただきました。
さらに子どもの命を守るために必要なことや、どのような視点で子どもの何を見守るのかなど、見守り活動の細かな点についてもご示唆をいただきました。