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少年指導委員として、10年の長きにわたり街頭指導等を通じて、青少年の健全育成と非行防止活動等に関わってこられた3名の皆さんに、感謝状を贈呈いたしました。続いて、21中学校区531名の方々に、教育長より委嘱状及び任命書をお渡ししました。なお任期は平成32年5月31日までとなります。
中室教育長より、「今まさしく教育は学校の中だけで完結するということは大変難しい状況になってきています。いじめの問題や情報機器を使った子どもたちの様々な問題が起こっています。皆さんからいろいろな情報を寄せていただくことや、人と人が垣根を作ることで、子どもたちを守っていただくことをお願いします。」とごあいさつ申し上げました。
春日中学校
生徒指導担当
松岡 和実 教諭
春日中学校区からは、年3回実施され、合計108回続いている「地域別懇談会」や春日・三笠・若草・都南・飛鳥中学校区が、校区を越えて集まり街頭指導を行う、「五指協合同街頭指導」について紹介していただきました。校内暴力が全国的にも問題となっていた頃から、校区の子どもたちをなんとかしたいとの思いで取り組んでおられます。最近では、「校区の巡視や地域別懇談会など今までのように必要ないのでは」といった声も聞こえるようになってきているが、「何かが起こってから取り組むのでは遅い。何もない時にこそ、何も起こらないように最善の取組をすることが大切だ。」と提案をいただきました。
テーマ
『児童相談所における相談援助の実際』
奈良県中央こども家庭相談センター
子ども支援課 こども支援係
係長 乾 信一郎 様
児童相談所の業務内容、虐待に関する多くのデータを提示いただき、子どもたちや社会への影響、虐待が起こる構造等についてもお話をされました。地域での日頃の挨拶や声掛けなどで、子どもたちの出す小さなサインを見逃さないようにすることが大切であるとのご指摘もいただきました。改めて指導員の方々に日々取り組んでいただいていることの重要性を確認することができました。
少年指導委員として、10年の長きにわたり街頭指導等を通じて、青少年の健全育成と非行防止活動等に関わってこられた24名の皆さんに、感謝状を贈呈いたしました。続いて、21中学校区138名の新しく少年指導委員となっていただく方々に、教育長より委嘱状及び任命書をお渡ししました。なお任期は平成30年5月31日までとなります。
中室教育長より、「近年、人工知能(AI)やIotといわれる情報機器の発達により、子どもたちのおかれている現在の社会や環境が目まぐるしく変化しています。社会が物質的に豊かになる過程で、価値観の多様化が進み、人間関係が希薄化してきている中で、学校、家庭、地域、行政が一体となり多くの「人の垣根」で子どもたちを守るとともに、『次世代の子どもを育てる』といった意識をもち、子どもの健全育成に努めていただきますようお願いします」とごあいさつ申し上げました。
参加者が3つのグループに分かれ、(1)「相談活動」(2)「環境浄化・街頭指導」(3)「広報・啓発活動」のテーマに沿って、課題、成果、今後の取組について討論が行われました。
テーマ
『時代の変化に対応 した少年指導協議会の在り方』
各グループの代表より、「子どもの居場所作り」「日々の指導委員の声かけにより子どもたちとつながりを作る」「地域の組織が協働する」「少年指導委員が、地域の情報を集め、関係機関とつなぎ役を担う」などグループ別討論で出された意見の交流が活発に行われました。