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スズメバチに注意!
スズメバチは危険だと思われがちですが、通常、巣を刺激しなければヒトを襲うことはありません。
また、スズメバチは毛虫などの害虫を捕まえて食べるなど、私たちの生活にも役立っています。
ただし、9~10月はハチの数も増え、盛んに活動します。
種類によっては警戒心が強くなりますので注意が必要です。
生垣や軒下、天井裏などに多くみられます。
また、山の中では土手や木の洞などにも営巣します。
春に冬眠から覚めた女王蜂が、5~6月頃に巣を作り、働き蜂を育てます。
種類によってはこの後、何度か引越しをしながら数を増やし、晩秋に女王蜂が冬眠するまでの約半年間、巣を利用します。
巣は毎年作り直す為、翌年もまた同じ巣を使用するということはありません。
(ただし、同じ場所に翌年も再度営巣する可能性はあります。)
種類によって多少違いはありますが、マーブル模様で、巣の下側に小さい出入口が1か所あるものが典型的です。
市ではハチの駆除は行っておりませんので、土地の所有者か管理者が自らの責任で行ってください。
駆除が困難であると判断された場合は専門の駆除業者(有料)にご依頼下さい。
業者のご紹介は下記の団体で行っております
奈良県ペストコントロール協会 [Tel] 0742-23-7312
通常、エサを探しているスズメバチが攻撃してくることはありません。
あわてず、派手な動きをしないことです。
部屋に入ってきた場合でも、なるべく高いところの窓を開け、部屋を暗くすると、明るいほうに飛んで行きます。
手を振り回す等の派手な動きをせず、その場からまっすぐ(直線的に)走って遠ざかりましょう。
応急処置としては、傷口から毒を絞りだし、水道水でよく洗った後、氷などで冷やしましょう。
数か所刺された場合、アレルギー体質の方、過去にハチに刺されたことのある方は特に注意が必要です。
人によってはまれに、呼吸困難、めまい、失神、視野が狭くなる等の重篤なショック症状を起こす場合がありますので、早めに医療機関を受診することをおすすめします。
何よりも巣を刺激しないことが大切です。
また、スズメバチは黒い色に反応し、ヒトの衣服等にとまってから刺します。
白い化繊等のなめらかな(すべすべした)素材の衣服を着用することをおすすめします。
ハイキング等に出かける時には静かにすることが大切です。
土の部分には巣がある可能性がありますので、道が舗装されている場合は、道からはずれないようにしましょう。
多人数で出かける際には時間をかけて下見を行い、土手等にハチが多数行き来していないかを確認しましょう。(ハチが多数行き来している時は、近くにスズメバチの巣がある証拠です。歩く振動等でも刺激となってしまうことがあります。)
また、ハチは匂いに敏感なので、ハイキング等にでかける際には香水や整髪剤等の使用は注意しましょう。
一言で「スズメバチ」と言っても種類は様々です。
下の写真は市街地でよく見られるスズメバチです。ご参照ください。(写真提供:中谷康弘氏)
キイロスズメバチ
キイロスズメバチの巣
コガタスズメバチ
コガタスズメバチの巣