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奈良市内から発生する燃やせるごみ、燃やせないごみ、大型ごみなどを処理してる環境清美工場は、稼働開始から約40年が経過し、老朽化により効率的な処理ができないことが問題となっています。
そのため、奈良市では令和14年度を目標に新しい処理施設である新クリーンセンター建設を計画しています。
令和6年3月に新クリーンセンター施設整備基本計画(案)を公表しました。
この基本方針をもとに、地球にやさしく魅力ある都市を構築し、住みやすく・働きがいのあるまちを目指します。
内容についてご説明します。
地域エネルギーセンターでは、ごみの焼却時に発生する熱を利用して、発電します。
年間約40,000メガワットアワーの電気を発電できる予定です。
施設内の電力を賄うだけでなく、残った電力の売電や近隣地域への提供を行います。
※2032年度に想定する年間計画ごみ処理量
新センターでは、ごみ処理から生まれた熱・電気エネルギーで施設運営を賄い、敷地内では食品残さからできた堆肥で農作物を育て、地域で食すというサイクルを構築します。
地域の生産者と直接つながるマーケットや子どもの遊び場も作ることで、多世代に親しまれる場所とする予定です。
また、循環型社会を体験できる施設として次世代の学びの場を創造し、周辺エリアの活性化につなげます。
・火力発電所の耐震設計規定の一部に基づくことで、頑丈な施設に
・保存食や水、毛布等を備蓄
・停電時も施設内で電気供給が可能。照明や冷暖房の他、スマートフォン等の充電スポットも整備
・ごみの搬入出口を2階以上等に設置。主要な設備は浸水の恐れなし
・周辺の雨水を貯留する防災調整池を整備し、地域の浸水リスクを軽減
現在の老朽化した施設から、新施設に生まれ変わることで、年間約13.5億円削減できる見込みです。さらに、売電収益が年間約3.7億円見込まれます。
※現工場は、令和5年度予算額で算定しました。新施設は、運営を民間委託した場合を想定しています。