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東アジア文化都市2016奈良市

更新日:2022年6月23日更新 印刷ページ表示

東アジア文化都市とは?

日本・中国・韓国の3か国において、文化・芸術による発展を目指す都市を選定しその都市において、現代の芸術や伝統文化、また多彩な生活文化に関連する様々な文化芸術イベント等をそれぞれの都市が1年を通じて行い、交流を深める国家的プロジェクトとして実施するものです。
2011年1月に奈良市で開催された「第3回日中韓文化大臣会合」において日本が提案し、翌年5月の同会合で2014年1月からの開催が決定されました。

東アジア文化都市
開催年 日本 中国 韓国
2014年
(平成26年)
横浜市 泉州市 広州広域市
2015年
(平成27年)
新潟市 青島市 清州市
2016年
(平成28年)
奈良市 寧波市 済州特別自治道
2017年
(平成29年)
京都市 長沙市 大邱広域市
2018年
(平成30年)
金沢市 ハルビン市 釜山広域市
2019年
(平成31年・令和元年)
東京都豊島区 西安市 仁川広域市

2020年

(令和2年)

北九州市 揚州市 順天市

2021年

(令和3年)

北九州市 紹興市、敦煌市 順天市

2022年

(令和4年)

大分県 済南市、温州市 慶州市

 ※毎年開催される日中韓文化大臣会合によって、正式決定されます。

東アジア文化都市事業

日中韓3か国において、選定された各都市での現代の芸術文化から伝統文化、また多彩な生活文化に関連する様々な創造的なイベント等を実施。
これにより、東アジア域内の相互理解・連帯感の形成を促進するとともに、東アジアの多彩な文化の国際発信力の強化を図ることをめざします。

「東アジア文化都市2016奈良市」について

2015年12月20日の第7回日中韓文化大臣会合において、2016年開催都市が日本:奈良市、中国:寧波市、韓国:済州特別自治道に正式決定しました。

2016年3月26日のオープニングから12月26日まで、「古都奈良から多様性のアジアへ」をテーマにさまざまな文化プログラムを実施しました。

開催期間 2016年3月26日(土曜日)~12月26日(月曜日)
〈うちコア期間9月3日(土曜日)~10月23日(日曜日)〉
会場 八社寺、ならまち、平城宮跡など奈良市内各所
事業数 基幹事業37事業、交流事業32事業(うち3都市交流事業30事業)、
連携事業38事業、シンポジウム5事業
来場者数 連携事業を含む総数 93事業 127万人
(うち主催・共催事業 55事業76万人)
日中韓交流事業
における相互派遣人数
受入 13事業 421人、派遣 19事業 205人

2016年東アジア文化都市パートナー都市

寧波市の画像

中国/寧波市

中華人民共和国浙江省の東部に位置する副省級市。沿海部の港湾都市として商工業が発達するとともに古い歴史を誇り、国務院から国家歴史文化名城に指定されています。「書蔵古今、港通天下(書は古今を蔵し、港は天下に通ず)」を市のスローガンとします。
唐・宋の時代から海外貿易で栄え、早くから日本との往来が盛んでした。遣唐使が中国大陸への上陸港として目指した寧波港は、長い歴史をもつ中国の港の一つです。古代の「海上シルクロード」の始発港であり、7000余年の歴史を誇る河姆渡(かぼと)文化の発祥地です。名所としては天一閣・月湖・天童禅寺・阿育王寺(あいくおうじ)・河姆渡遺跡などがあります。

済州道の画像

韓国/済州特別自治道

大韓民国本土南西部に位置する済州島と牛島(ウド)・馬羅島(マラド)等の島々の集まりを道としている行政区。道都は済州市。温暖な気候に恵まれ、国際自由都市としてカジノが公認されているため、国内外からのリゾート客も多く、観光業が盛んです。
韓国の三国時代にはじめて「耽羅(タムラ)国」という国家が済州島に誕生し、高麗王朝に編入、朝鮮王朝次代には全羅道の一部となりました。第二次世界大戦後には済州道となり、2006年にはより高度な自治権を有する済州特別自治道となりました。道内には、韓国最高峰の漢拏(ハンラ)山がそびえたち、一帯は「済州の火山島と溶岩洞窟」としてユネスコの世界遺産に登録されています。

事業構成

基幹事業

「美術」「舞台芸術」「食」の3つの基幹事業を中心にプログラムを展開。9月3日(土曜日)~10月23日(日曜日)をコア期間「古都祝奈良-時空を超えたアートの祭典」と定め、集中的にプログラムを実施しました。

主なプログラム

  • 美術部門:蔡國強”船をつくる”プロジェクト
  • 美術部門:八社寺アートプロジェクト
  • 美術部門:ならまちアートプロジェクト
  • 舞台芸術部門:平田オリザさんの演劇入門ワークショップ
  • 舞台芸術部門:高校生と創る演劇『ならのはこぶね』
  • 舞台芸術部門:SPAC-静岡県舞台芸術センター『マハーバーラタ~ナラ王の冒険~』
  • 舞台芸術部門:維新派『アマハラ』
  • 舞台芸術部門:万葉オペラ・ラボ『遣唐使物語-名も無き民へのオマージュ-』
  • 舞台芸術部門:万葉オペラ・ラボ講座 まちなか万葉劇場
  • 食部門:オープニングシンポジウム(奈良ひとまち大学特別授業)
  • 食部門:東アジア文化都市2016奈良市×奈良ひとまち大学
  • 食部門:Nara Food Caravan Project/Pop up Restaurant
  • 食部門:Nara Food Caravan Project/Edible Landscape “捧-Sacred Food-”
  • 食部門:Nara Food Caravan Project/饗(あへ)
  • 食部門:Nara Food Caravan Project/Food Residency

船をつくるの画像

交流事業

伝統芸能や音楽、学術研究といった複合的プログラムによる文化交流を展開。日中韓の市民が直接顔を合わせ直接顔を合わせ交歓し合う事業を行いました。

主なプログラム

  • 奈良市、寧波市、済州特別自治道 各都市でのオープニング・クロージング
  • 奈良開催/平城京天平祭 中韓芸能団出演
  • 奈良開催/青少年交流事業「大学生による書の交流」
  • 奈良開催/青少年交流事業「日中韓の高校生による写真交流」
  • 奈良開催/「古都祝奈良-時空を超えたアートの祭典」開会式
  • 奈良開催/日中韓Musicフェスタin春日野音楽祭
  • 奈良開催/START FROM CHINA-東アジア文化都市交流芸術展-
  • 奈良開催/オペラ「鑑真東渡」奈良公演・シンポジウム
  • 寧波開催/青年文化交流イベント
  • 寧波開催/アマチュア囲碁大会
  • 寧波開催/日中韓芸術祭
  • 寧波開催/寧波市図書館読書ウィーク、南宋石刻文化国際フォーラム
  • 済州開催/済州フォーラム
  • 済州開催/青少年文化キャンプ
  • 済州開催/済州国際管楽祭
  • 済州開催/日中韓芸術祭
  • 済州開催/耽羅(タムラ)文化祭
  • 済州開催/済州ワールドミュージック オルムフェスティバル
  • 済州開催/済州アートフェア「東アジア文化都市交流展」
  • 済州開催/済州映画祭

書の交流の画像

連携事業

奈良ならではの発信力の高い催事や文化的ポテンシャルの高い既存事業等と連携するとともに、市民が企画する事業とも連携しました。それらと連携することで、「東アジア文化都市2016奈良市」事業との相乗発信を図りました。

企画連携事業

  • 平城京天平祭
  • なら燈花会
  • なら国際映画祭
  • 春日野音楽祭

市民連携事業

  • ナ・LIVE2016
  • 日中韓の3か国の和を創る、若者公開討論会&交流会
  • -遷寺1300年国際文化交流週間-大安寺国際縁日
  • 学園前アートフェスタ2016
  • 韓日親善友好 韓国伝統文化公演in奈良 歴史の風

シンポジウム

現代の芸術文化や伝統文化等をテーマに、東アジアの多様な文化の国際発信力の強化を目指したシンポジウムを開催しました。

  • 「東アジア文化都市2016奈良市」オープニング記念シンポジウム「移動と文化-黒潮文化圏としての東アジアから未来を展望する」
  • 「古都祝奈良-時空を超えたアートの祭典」開幕記念アーティストトーク
  • なら国際映画祭2016シンポジウム「アジアから世界へ」
  • 東大寺にみる東アジアの技術と文化~「最先端」を積み重ねた歴史都市・奈良~

シンポジウムの画像

東アジア文化都市後継事業

2017年以降も、「東アジア文化都市2016奈良市」の成果を未来へと引き継ぐために、以下の事業を実施しています。

チェ・ジョンファ 花Welcomeの画像東アジア文化創造NARAクラスの画像

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