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市長コラム 令和元年8月号

更新日:2019年11月7日更新 印刷ページ表示

 日常、という言葉ほど一人一人のイメージが異なるものも無いのではないでしょうか。世界には命の危険と隣り合わせの日常から、心穏やかに最期を迎える日常まで実に多様です。一方、社会や地域への関心が希薄と言われながらも、ソーシャルメディアを通じた「踏み込みすぎた日常の共有」に少々お疲れ気味の方も多いというぎこちない時代でもあります。
 私たち奈良市民の日常として多くの県外在住者が持つイメージは恐らく「鹿のいる風景」や「来訪者に溢れた観光地」だと思いますが、実際には市内のごく一部の地域に限定されていて、ともすれば世界遺産の街に暮らしていることさえ、うっかり忘れてしまう瞬間があります。観光客が求める街の印象と生活者が大事にしている日常のギャップは、世界中の観光都市の悩みの種です。未来に残したい日常の風景を守りながら奈良の発展につながる観光を模索する日々です。