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先日、ある子育て中の保護者の方から「私はお世話になっている町に税金を納めるのが当然だと思うので、ふるさと納税はしたことがありません」とのご意見を頂きました。年末商戦とばかりに駆け込みセール行う自治体のニュースに「何でもあり・やったもの勝ち」的風潮が蔓延するこのテーマに、はっとさせられる発言でした。確かにふるさと納税は国が認めた制度ですので、出生地など過去にお世話になった街に恩返しをするという主旨は素晴らしい。但しこれは返礼品を伴わない場合にも成り立つことが大前提。つまり故郷を思う気持ちが最も大事な訳です。
最近は「何をもらったかは覚えているけど、どの街に寄附したかは忘れてしまった」という本末転倒な話も散見される状況もあり、改めて税とは何かを考え直す機会にもなるでしょう。