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市長コラム 平成30年11月号

更新日:2019年11月7日更新 印刷ページ表示

 今年は自然災害の多い年になりました。奈良市内には現在115か所の一次避難所があります。これまでは実際に開設しても利用者のないケースが多かったのですが、今年は多い日で約50か所、最大約170人が利用されるなど利用状況の変化を感じます。この背景には高齢化の進展や単身高齢者世帯の増加も影響しています。先日の台風の際にもトイレに介助が必要な90代の方が避難されるなど、多様な支援ニーズに直面しています。

 先日、ある識者の方が「イタリアではトイレカー・キッチンカー・ベッドがすぐに届く」と海外の事例を紹介されていました。確かに工事現場や野外イベントなどではよく見かけるアイテムですが、災害に活かすという視点に目から鱗が落ちました。今後は避難所や物資の「数」の議論だけでなく、避難者にとっての生活の「質」を念頭に置いた研究を進めなければと痛感しました。