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市役所がアート作品に?今年の東アジア文化都市事業の一環として行われた現代美術の展示は、韓国を代表する美術家チェ・ジョンファさんの作品。平昌冬季パラリンピックの開会式・閉会式も手掛けた氏の作品は、普段は無機質な市役所本庁舎の1階を異空間に変身させました。日常や常識を疑うという、現代美術ならではの「光」を当てることで、いつもの風景が全く違う世界に見えてくるから不思議です。
一方、観光という言葉の語源は中国の古典である易経にある「国の光を観る」と聞きます。知らない土地を異なる価値観の旅行者が見て回ることで、普段は気付かない魅力や発見と出会うことができます。観光地の側から見れば、自分たちのまちの埋もれた価値に光を当ててくれる存在とも言えるのではないでしょうか。アートと観光の持つ、意外な共通性を感じました。