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市長コラム 平成29年4月号

更新日:2019年11月7日更新 印刷ページ表示

 今年も東大寺二月堂のお水取りが終わりました。市民にとっては春を告げる伝統行事としても知られていますが、最近は行法そのものに関心を寄せる方が増えてきたように感じます。

 私が説明するまでもありませんが、お水取りは全世界の人々が犯した罪や過ちを練行衆が代わりに懺悔するもので、二週間に及ぶ厳しい修行によって世界平和や国家安泰を祈念することを趣旨としています。

 行法の中では東大寺ゆかりの人物に加え、現職の総理大臣や知事・市長も「世の人々のために健勝にて精進すること」を祈願して頂く場面があります。宗教儀式として「祈り」という形で人類の苦しみを取り除き平和や繁栄を願うことと、現実世界の立場で市民の暮らしを支える市長の立場。比較をするにはあまりにもおこがましいのは承知の上で、十二人目の練行衆の気持ちで精進せねばと痛感しました。