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先日、県南部の五條市を訪問しました。目的はズバリ猪対策。丹精込めて農家の方が作った作物を荒らす「有害獣被害」は後を絶たず、最近では電気柵の設置や猟友会に対する捕獲補助金も充実させてきています。一方で食材としてもっと活用できないかという声があります。
私もこれまで各地の猪料理や加工品を頂く機会がありましたが、また食べたいと思えるものには中々出会いません。ところが今回の五條市訪問でイメージが一変しました。自ら猟を行う農林政策課の井上課長によれば、「硬くて臭い」という弱みを「香りが良く噛むほどに味が深まる」強みに逆転させる秘訣は捕獲直後の処理にあるようです。
五條市では年間1200頭もの「お荷物」ともいわれる有害獣が街を救う「救世主」となる日も近いかもしれません。