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今回は新春らしい、未来につながる話題をお伝えします。
リニア中央新幹線は2027年に東京・名古屋間、2045年に大阪までを結ぶ「21世紀の夢の超特急」です。1973年の計画当初から京都ではなく「奈良市附近」に中間駅を設置すると明記されていますが、これは大規模災害時等に、東京・大阪間の既存の大動脈である東海道新幹線を代替させる狙いがあります。
一方で候補地の選定に関しては、建設費を国や地元自治体ではなく事業者側が負担する形となったことから、採算性や乗降客の利便性がより厳しく求められることになります。このため奈良市では市内での駅設置を確実なものとすべく、2012年11月に専門部署を設置し本格的な誘致活動を始動させました。
誘致活動では、毎年1300万人の観光客を迎える国際文化観光都市として、東京から約1時間で訪問が可能となることの経済波及効果を最大限にアピールしていきたいと思います。そのためには観光産業の受入基盤強化や、世界遺産都市の魅力をさらに活かす自助努力も欠かせません。
30年先の大きな夢に向かって官民挙げて着実に進んでいきたいと思います。