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今回は市内の幼稚園で生まれた温かい話題です。
ある企業から100本のトマトの苗を頂いたのは今年の春。都跡幼稚園では、野菜を育てることを通じて食べ物の大切さや感謝の気持ちを育てようと、さっそく食育活動に取り組みました。幼稚園の花壇とプランターで子どもたちが丹精込めて育てた結果、たくさんのトマトを収穫することができました。
さて、ここからが本題です。真っ赤に育ったおいしそうなトマトを前に、「ケチャップにしよう」「ジュースにしたい」など、次々とアイディアが出されました。話し合いの末、約185kgもある大量のトマトは、市の農産物加工センターでトマトジュースにすることになりました。そこから、ジュースのネーミング、手書きのラベル作成へと夢のプロジェクトは、どんどん広がっていきます。
最後に「このジュースを誰に飲んでほしいか?」を考えた結果、東日本大震災の被災地である奈良市の友好都市・宮城県多賀城市内の幼稚園に届けることになりました。
「おもちゃも流されたの?」と、子どもながらに他の人のことを思いやる気持ちが芽生えたのは、この事業最大の「収穫」だったのかもしれません。