ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

本文

市長コラム 平成24年3月号

更新日:2019年11月7日更新 印刷ページ表示

 先日開催した職員養成塾で早稲田大学の北川正恭先生のお話を伺う機会がありました。テレビ等でも国や政治のあり方を問う、切れ味のよいコメントが注目されていますが、今回の講座では三重県知事時代に取り組まれた「生活者起点」の行政改革や自ら提唱された「マニフェスト」の意義について力強く明快に語られました。

 特に印象的だったのは、「昨日より今日、今日より明日をより良くしようという改善も重要だが、今は過去を断絶し、昨日までの立ち位置を根本的に覆すことが求められる時代にある」という指摘でした。また、「国も地方も従来の方法では如何ともしがたい閉塞感を打ち破るには、政治や行政が自ら退路を断ち本気で取り組むことでしか、未来は切り拓けない」として、地方自治体が自らの努力で財源を生み出すことが真の地方分権であるとのことでした。

 奈良市でも前例踏襲で既存の仕組みに従うのではなく、職員一人ひとりが知恵を出し合い、自立した立場で市民と向き合う姿をめざしたいと思います。