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昨年は平城遷都1300年祭効果もあり、国内外から多くの観光客が奈良市を訪れました。例年は約1300万人の入込観光客数が約1800万人に急増しました。そのうち約60万人が海外からの訪問客ですが、近年は経済成長が著しい新興国の勢いに目を見張るものがあります。
政府の統計によると、日本を訪れる外国人観光客のトップは依然として韓国ですが、昨年から中国が台湾を抜いて2番目に多くなってきました。今年は東日本大震災の影響で一時的に大きく落ち込んでいますが、今後ビザの緩和等が進めば大きな伸びが期待されます。
平城京が唐代の長安の都をモデルにしたことがきっかけで、奈良市は中国・西安市と1974年に友好都市を締結しています。西安市は奈良市と同様、世界遺産を抱える国際観光都市である一方、人口800万人を超える巨大な消費地として今後の訪日観光に大きな可能性を持つ街でもあります。
10月上旬には現地で奈良市として初めての観光トップセールを行いました。これまでの文化・スポーツ交流に加え、経済交流を盛んにしていきたいと思います。