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9月と10月の土・日・祝日は市内各地で小学校の運動会が開催され、私も12校にお邪魔しました。台風の影響でぐずついた日もありましたが、おおむね好天に恵まれ、秋晴れの下、子どもたちの元気な歓声が響きました。
小規模校ではPTA競技に出場する保護者を「○○さんのお父さんです」と紹介するなどアットホームな雰囲気で、また校庭が狭い大規模校では近隣の中学校を会場に借りて大勢で賑やかに実施するなど、学校や地域ごとの特色が出ていたように思います。
学校現場を視察する際に気がかりなのは、多くの施設が老朽化していることです。60年代以降の人口急増期に建てられた校舎は雨漏りやトイレの故障も日常茶飯事で、子どもが育つ環境として、とても十分とは言えない状況にあります。限られた財政の中ではありますが、耐震化工事と共に優先度を持って取り組んでいきたいと思います。
一方、奈良市では少人数学級に取り組んでおり、丁寧な指導が生徒や保護者からも好評です。生徒のどんな変化も見逃さず、子どもの心に寄り添うような教育をめざし、未来の担い手育成に力を入れたいと思います。