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今月号の特集は、奈良市の農業です。今年は例年になく米の需給が逼迫したことで、日々の生活に困られた方も多かったことと思います。我が家がいつも注文している農家さんも、普段の半量しか用意できないと、申し訳なさそうに連絡してこられました。
今回の「米騒動」の一因とされる気候変動に関しては、昨今の台風やゲリラ豪雨を見ていても、明らかに今までとは状況が変化しています。地球温暖化による大気や海水温の上昇が、私たちの日常生活にいかに密接で大きな影響を与えるかを実感します。欧州連合の研究機関によると、地球の平均海水温は21度と、観測史上最高を更新したとのこと。
先月号は防災特集を掲載しましたが、地震のようにそもそもの発生を抑止できない災害もあります。ただ、風水害の一部は私たちの行動で発生原因を取り除けるものがあります。今後は「攻めの防災」としての温暖化対策を、さらに加速していきたいと思います。