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生産性という言葉をよく聞きます。先日東京で開かれた中核市市長会でも、市役所業務の自動処理化やITシステムの共通化について話し合いました。例えば市民税の賦課業務では、各事業所から提出される給与支払報告書や異動届出書を処理する必要がありますが、実は紙データで提出される割合が依然として高く、毎年1月~4月の短期間に膨大な量の手入力作業が発生している現状があります。文字情報を画像認識するソフトも多数ありますが、書類の書式がバラバラであることや、読み取りの認識率はどれも十分には高くないという課題もあります。
今回、市長会で行った調査ではパンチ入力やOCR(文字認識)等の作業に平均2100万円のコストがかかっていることも分かりました。今後、様式の共通フォーマット化を進め、より安価で精度の高いシステムを共同開発できないか、具体的な検討を進めたいと思います。