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先日市内で行われた音楽イベントで、木のぬくもりを丸ごと感じるような音色と出会いました。その楽器はクラヴィコード。14世紀に考案された木製の鍵盤楽器ですが、驚くほど音色が小さく繊細なのが特徴。楽器をぐるりと取り囲んで近づかなければ生音は聞き取ることが困難なため、この日は市内で制作されている12面体スピーカーsceneryを通して、極めて自然に近い形で増幅された響きを楽しませて頂きました。
市政ニュースでも紹介しましたが、現在建替中の一条高等学校の講堂にも奈良の木が使われており、その特殊な加工技術も含めて全国から注目されています。また今年度は、移転改修を行う三笠保育園でも地元木材を活用する予定。価格の低迷や後継者不足による日本林業の衰退は、自然災害から私たちの命を守る森の適正管理にも直結します。今後も木の地産地消をぜひ広げていきたいと思います。