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セアカゴケグモはもともと日本にはいないクモでしたが、平成7年に初めて大阪府で発見されました。
湾岸地域で多く発見されたことから、外国から日本に入ってきたと考えられています。
また、最近では奈良市内のあちこちで発見されています。なお、奈良市では駆除は行っていません。
自宅敷地内で発見した場合は、下記の「駆除のしかた」を参考に駆除してください。
セアカゴケグモのメスは、体長が約10-14mmです。
体は全体的に暗褐色又は黒色で、腹部と背部の中央に赤色の縦縞紋があります。
オスはメスと比べて小さく、体長が約2-3mmで特徴的な赤い模様は見られません。
卵は2週間程度でふかします。
卵のう(卵の入った直径10mm程度の袋)と呼ばれる卵の袋を作り、
中には約200個の卵があります。
セアカゴケグモは突かれると驚いて死んだふりをするなど、
攻撃性はなくおとなしいクモです。
素手で触らない限り、咬まれることは少ないといわれています。
年間を通して発生はみられますが、特に暖かくなる4月から10月にかけて多くなります。
セアカゴケグモは、以下のような場所を好み住み着きます。
セアカゴケグモの「巣」は私たちが普段住居内などで見慣れたような円形ではありません。地面の割れ目や岩の間、下草や低木の枝葉の間などに、枯葉などを巻き込んだ不規則な形の網を張ります。その網には自分の体がちょうど収まる程度の大きさの、コップを逆さまにしたような形の住居がついており、クモは通常そこに隠れています。
見つけても、絶対に素手で触らないでください!!駆除の際は、手袋等を着用してください。
直接、家庭用殺虫剤(ピレスロイド系)を噴霧すれば駆除できます。弱ったことを確認して確実に踏みつぶして下さい。
卵のうには殺虫剤が効かないことが多いです!!
卵のうをさいばし等ではさんで、ビニール袋に入れ足で踏みつぶしてください。
(そのまま踏みつぶすと子グモが散らばる恐れがあります)
繁殖力が非常に強く、気付かず放置すると数十匹が1ヵ所から見つかることも稀ではありません。 暖かくなり始める4月頃から10月頃まで、定期的(2週間に1回程度)に住宅周辺の点検を行ってください。
見慣れないクモの巣があれば取り除き、家の周りを整理整頓しておきましょう。
屋外での作業には厚手の手袋を着用し、履物の中にクモがいないことを確認しましょう。
セアカゴケグモや卵を見つけた場合は適切に処理してください。 子グモは風や落ち葉等に乗って拡散します。発生が多数の場合は地域ぐるみで駆除を行い、繁殖防止に努めることが大切です。
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セアカゴケグモに注意(257KB)(PDF文書)