本文
食品ロスとは、本来食べられるのにも関わらず捨てられてしまう食べ物のことです。
世界では毎年生産される食料40億トンのうち、1/3にあたる13億トンもの食料が廃棄されています。
日本では平成29年度に約612万トン(事業者から約328万トン、家庭から約284万トン)が発生したと推計されています。
これは1日1人あたりに換算すると、毎日お茶碗1杯分のごはんを捨てているのと同じ量に相当します。
令和元年10月には「食品ロス削減推進法」が施行され、食品ロスの削減を総合的に推進することが規定されています。
令和元年度の組成分析調査では家庭系の燃やせるごみのうち、全体の約17パーセントが手つかず食品と食べ残しの食品ロスでした。市ではこの食品ロスを含む生ごみの減量が大きな課題となっています。
組成分析についての詳細は下記のページをご確認ください。
https://www.city.nara.lg.jp/site/gomi-syusyu/9070.html
家庭で発生する食品ロスは、大きく3つに分類されます。
食事の際、食べ切れずに廃棄されたもの
賞味期限切れ等により使用されず、手つかずのまま廃棄されたもの
野菜の皮などの食べられない部分を除去する際に、過剰に取り除かれた食べられる部分
在庫がある食材を買わずに済むので、無駄なくお買い物が出来ます。
まとめ売りは確かにお買い得ですが、使い切れなければ結局損をするかもしれません。
つい賞味期限・消費期限の長い陳列棚の奥の商品から取ってしまいがちですが、全員がそれをすると手前の商品は期限が来てしまい、廃棄されることになります。
水分量の多い野菜は傷みやすいので、早めに使い切りましょう。
数々の料理レシピサイトで食材の使い切りレシピが公開されています。
食材の種類によっては野菜室等にいれることでより日持ちするものがあります。
保存していた食べ残しを忘れないように、冷蔵庫内のレイアウトを工夫してみましょう。
小盛メニューの活用やごはんを少なめにしてもらうなど、自分に合った量の料理を頼みましょう。
料理を残してしまった場合は、持ち帰る事が出来るかお店に確認してみましょう。
ドギーバッグとは・・・客が食べ残した料理をつめて持ち帰るための袋や容器のこと。
「家の犬に食べさせる」という建前で持ち帰ったことが由来とされています。
宴会では普段のランチ・定食の5倍の食べ残しが発生すると言われています。
乾杯後30分間・お開き前の10分間は自分の席で料理を楽しむ「3010運動」を実践してみましょう。
http://www.env.go.jp/recycle/food/3010pop.html<外部リンク>
食品を大量に買いすぎて食べ切れないときや、お中元やお歳暮等の贈答品が余ってしまう場合は、フードバンクや社会福祉協議会等が実施するイベントなどで寄附することを検討してみましょう。
https://foodbanknara.jimdofree.com/<外部リンク>
どれほど気を付けていても、普通に生活している限り生ごみは出てしまうものです。
さらに一歩進んだごみ減量の取り組みとして、生ごみ処理機器を活用するものがあります。
市では、一般家庭から排出される生ごみの減量・堆肥化の促進を図るため、市民の皆さまが生ごみ処理機器を設置する場合に購入費の一部を助成しています。詳しくは下記のページをご確認ください。