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身近な病気、統合失調症とは?

更新日:2023年10月5日更新 印刷ページ表示

 

知ることから始めよう!統合失調症

目次(見たい項目をクリックするとリンク先にとびます)

どんな病気?

  • 思考や行動、感情をまとめていく(統合する)能力が長期間にわたって低下する病気です。
  • 10~20代頃に発症することが多いです。
  • 100人に1人が発症する、身近な病気と言われています。
  • 発症のきっかけは人間関係のストレスや人生の転機で感じる緊張だと考えられています。
  • しっかりと治療をすることで、病気を持っていても、学校に行ったり、働いたりすることができます

統合失調症 どんな病気?

どんな症状?

大きく分けると「陽性症状」、「陰性症状」、日常生活に支障をきたす「認知機能障害」の3つに分けることができます。

陽性症状

幻覚や妄想、幻聴が主な症状。考えがまとまらない、思考障害が挙げられます。

陽性症状

陰性症状

感情の障害、意欲の障害(入浴や身なりへの無頓着)、行動の障害(作業ミス)が挙げられます。

陰性症状

認知機能の障害

理解力の低下、記憶力の低下、問題解決能力の低下などが挙げられます。
(例:計画が立てられない、同時に2つのことができない)

認知機能障害

病気の経過

病気のサイン(前兆)に気づき、休養をとるなど早期に対応することがポイントです。
必要時は早めに心療内科や精神科に受診しましょう。

統合失調症の経過

統合失調症の治療とは?

統合失調症の症状は、脳の中のドパミンという物質が多くなり過ぎることが原因と考えられています。(ドパミンには脳の中で情報を伝える役割があります)

この過剰なドパミンを抑えるためには薬の力が必要です。

そのため、統合失調症の治療は主に薬物治療となります。症状が落ち着いていると、薬物治療と精神科リハビリテーションを組み合わせることもあります。

薬物療法(特に症状が強く出ている急性期は、薬による治療が基本です)

薬を飲むことで、過剰なドパミンを抑える

ドパミン仮説

薬の効果と飲み続ける理由

薬を飲み続ける理由

精神科リハビリテーション

薬で幻覚や妄想などの症状が改善しても、認知機能障害などの生活しづらい症状が残る場合があります。

また、自信、やる気、安心感などは薬では改善できません。

病気の症状で生じる「生活のしづらさ」を改善し、安定した生活が送れるようにすることが目的です。  

薬の治療と心理社会的療法を組み合わせると再発率が低くなることも知られています。

精神科リハビリテーション

薬の副作用とは?

精神科の薬に限らず、薬は必要なところにピンポイントで効果的に働くことは難しいです。
そのため、他のところにも影響をあたえることがあり、これを副作用といいます。
副作用が出たら、薬の量を調整することで落ち着くこともあります。自己判断で薬をやめずに、まずは主治医に相談してみましょう。

薬物療法と副作用

病気と付き合っていくコツは、再発防止とリカバリー!

薬を飲み続けることが大切です

統合失調症は糖尿病や高血圧と同様に慢性の病気です。したがって、薬を飲み続けることが最重要になります。

しんどくなる前の自分のサインに気づく

「音に敏感になった」「眠れない日が増えた」「焦りや不安の訴えが増えた」などは再発兆候のサインです!
見逃さず、早期にかかりつけの病院へ受診に行きましょう。

周囲の人も再発を防ぐ関わり方を身につける

統合失調症と関わり方

「自分らしく生きる」ために制度や支援を活用する

リカバリー

家族の体験談(奈良ともしび会より)

奈良ともしび会は、奈良市の精神障害者を抱えている家族が集まり語り合う場です。
家族会の方より、貴重な体験談をいただきました。

1人で苦しまないでください。あなたは1人ではありません。

体験談

引用参考文献

 

 

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