本文
ふぐによる食中毒について
更新日:2019年11月7日更新
印刷ページ表示
毎年、全国でふぐの不適正な取扱いによる食中毒が発生しています。
平成26年9月には、兵庫県内の飲食店で、ふぐ処理の資格を持たない従事者が、ふぐ調理の練習後のふぐの肝臓を持ち帰り喫食した結果、食中毒で死亡した事例があります。
ふぐによる食中毒
- 動物性自然毒の食中毒事例の8割を占めます。
自然毒とは、動物や植物がもともと保有している有毒成分や、食物連鎖を通して動物の体内に取り込まれた有毒成分のことをいいます。 - 有毒成分はテトロドトキシンで、毒性が強く、青酸カリの1000倍の強さを持つと言われています。また、毒は、無色、透明、無味、無臭で、加熱しても分解されません。
- ふぐの毒性は、ふぐの種類、個体、臓器、季節、地域により異なります。
厚生労働省からの通知「フグの衛生確保について」<外部リンク>でふぐの種類によって、食べられる部分が決められています。
主な種類は(食中毒発生順)、トラフグ、ショウサイフグ、ヒガンフグ、コモンフグ。 - 中毒症状は、口唇麻痺、舌端のしびれ、指先・手足のしびれ等。重症では、歩行困難、知覚麻痺、言語障害、呼吸困難、血圧低下、意識混濁等。最悪の場合、死に至ります。
市民の方へ
ふぐを食用にするためには、専門的な知識と技術が必要ですので、一般の方がふぐを調理し喫食することは、極めて危険であり、最悪の場合、死亡するおそれがありますので、絶対にしないでください。
参考リンク
厚生労働省ホームページ(食中毒の原因(細菌以外))<外部リンク>